初めてアメリカに行ったとき、色んな方に親切にして頂いた。
ロスやサンフランシスコ近郊で数週間過ごした後カナダに渡ることにして、アムトラックという列車に乗り込んだ。
そこで知り合ったのがケンというマサチューセッツ工科大学の学生(スゴイ!)で、彼は実家のあるハワイからマサチューセッツに戻る途中だった。
アメリカ人の父と日本人の母を持つハーフであったが、日本語と言えば『ボクハ、マイニチガッコウヘイキマス。』ぐらいしか出来ず、日本人の『ディス・イズ・ア・ペン』程度だった。
彼は私が日本人だったからかとても親切にしてくれて、ロスから乗り換え駅のシカゴまでの長時間(たぶん座席で2泊ぐらいしたかな)、ずっと一緒に過ごしてくれた。
私は完全に放浪の旅であったので、泊まるところもなければ、お金もあまり持っていなかった。
そんな私を心配したのか、彼はシカゴに着く数十分前に席からいなくなり、また戻ってくると言った。
「心配だからシカゴで世話をしてくれる人を見つけてきたよ。ちょっと来て。」
私は手を引かれて、他の車両へと移った。
そこにいたのは50歳代ぐらいの白人女性で、彼女はシカゴ在住なのだという。
アムトラック内の売店で知り合って、話してみるといい人そうだったのでお願いしたらしかった。
彼女の名前はドクター・フォトプロウス。
どこかの大きな企業で何かの研究をしているらしかった(難しくて英語が理解できなかった)。
独身のキャリア・ウーマンといった感じで、『ミズ・フォトプロウス』と呼ぶと、“ドクター”をつけろと注意された。
彼女の家は一軒家で、一人暮らしにはもったいないくらいの広さ…高そうな絵画が無造作に床に何枚も立て掛けてあった。
私が通された客用のベッドルームは日本で言うと12畳ほど広さで、真ん中にダブルベッドがデーンと構えていた。
そこに私は2泊させて頂き、彼女が仕事でいない昼間にはシカゴ美術館へ行ったり、街を散策したりした。
2泊目の夜には彼女の友達を呼んで一緒にイタリアン・レストランでご馳走して下さった。
もう15年ほど前の出来事だが、その頃の私はきっと誰から見ても頼りなく手を差し伸べずにいられなかったのかもしれない。
その後アメリカ人の嫌な面も沢山見せられてきたせいか、あまりアメリカ人に対しての印象はよくなかったが、今思い返してみると助けられたことの方が多かったかもしれない。
世界中、どこへ行ってもいい人っているもんだ。
忘れられない人たち、死ぬまでに何人になるかな。
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コメント
プログねたにしましたね(^^;
旅先での新設は何時も以上にありがたみを感じるんじゃない?
特に外国で受ける親切って嬉しいんだろうなぁ~。。。
海外を知らない私は想像ばかり巡ります。
これからも沢山の方とご縁があるでしょう。
ご縁を大切にねん←ご縁を大切に出来る人には福が寄ってくるって!
これも社長の受け売りです。
ごめん!!誤字ありですわぁ~。。。
旅先での新設→親切!!
失礼m(_ _)m
アメリカには親切な人が多いですね。助けを求めると何とかしてくれるけど、
求めないと放っておかれたりします。
kaoさんは、いい人と巡り会えてよかったですね。
これからも、たくさんの素敵な出会いがありますように。
kamoちゃん、ありがとう。
考えれば考えるほど、私の人生、いろんな人に助けられてますわー。
あなたもそのうちの一人です。
私もいずれ、助ける側になりたいとは思ってるけど、なかなか・・・。
福が寄って来る?それじゃー頑張るしかないわ!
ラン子さん、こんにちは。
海外で親切にされるって本当に嬉しいし助かりますよね。
その海外からラン子さんにコメント頂けるのも、ひとつの出会いだと思っています(←勝手に・・)。
どんなに強がり言ってもひとりじゃあ生きて行けませんからねー。
ブログでも、コメントないと寂しいし・・・。
ありがとうございますー。
ご無沙汰でございます。小生です。
この度小生の友人で唯一のアメリカン、JM氏が本国へ帰るそうで、その後彼はイラクへ赴任予定。彼には3人の子供がいるのですが、末娘「ミニーちゃん」がこれまた愛らしいこと。Beちゃんには負けるけど・・・。Beちゃんとミルちゃんにもよろしくお伝えくださいませ。なんのこっちゃ・・・。
barbeeさん、ほんとにお久しぶりです。
その方はベースに勤務していらっしゃったんでしょうか?
福岡にそんな方がいるとは・・・(あっ福岡とは書いてないね・・)。
>Beちゃんには負けるけど
精一杯のおべっかありがとうございますー。
これを機に、また遊びに来て下さい(ブログにも、我が家にも)。