私が出産を決めたとき① 死ぬことしか考えていなかった

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最近、立て続けに何名かのシングルママになるやもしれない方々からメールを頂いた。

妊娠して結婚できないとなると、子供を諦めるか、またはシングルマザーになるか…人生を大きく左右する究極の選択である。

そんな方たちに、私の経験を知ってもらうことで少しでも勇気を出してもらえれば…と、これから3回に分けて、自分の出産に至った過去を振り返ることにした。

ちょうど7年前、彼と付き合って2年半が経ったころ、妊娠していることがわかった。
そのときは結婚するとばかり思っていたので全く心配はしていなかったのだけど…その数日後にとんでもない事実を知ることとなる。

彼に「大切な話がある」と言われ…彼に長年別居中の妻子があり、子供が成人するまでは離婚するつもりはないと聞かされ、愕然とした。

それはもう、人生最大最悪の出来事だったと言うか、彼への憎悪と嫉妬と色んな感情で、気が狂いそうになった。

「嘘つき!」と罵る私に、「嘘はついてない。ただ聞かれなかったから言わなかっただけ。」と言う彼。

産んでくれとも、産まないでくれとも言えないけれど、産んだ場合は出来るだけサポートするし、産まないのなら私の前から姿を消すと言った。

この曖昧さにまたハラワタが煮えくり返り、彼に対する殺意さえ覚えた。

彼を殺すか、私が死ぬか、そんなことばかりを考え、人を殺したら家族や親戚に迷惑がかかるからと多少は後のことも考える余裕はあったのだけど、それでも気持ちは納まらない。
絶対に堕胎だけは選びたくなかった。
彼の思うツボだと思ったから。
私の命をかけて、彼に復讐をしてやろうと決めた。

↓妊娠3カ月頃 顔が怖い
出産を決めたとき翌年の彼の誕生日に恨みつらみを書いた遺書を残して、とある場所の崖から車ごと飛び降りてやろうと決めてからは、その日だけを目標に毎日を過ごした。

自分の葬式の様子を想像しては、色んな人の顔が頭に浮かんだ。

死のうと思ったのは、何も自分の人生に絶望したとか、悲しいとかそんなことが理由なのではなく、とにかく彼を苦しめたい、それだけの理由だった。

私を2年半も騙して付き合ってきた彼が憎く、死ぬことが一番彼を苦しめることだと思ったからだった。

彼の住むマンションの屋上に上がり、彼の目の前で飛び降りるそぶりを見せたり(マンションの他の住人に申し訳ないので本気ではなかった)、カミソリで傷つけた手首を彼に見せたりもした。

そんな私から殺気を感じたのか(?)、仕事が終わって家に帰れない私を、毎晩友達が電話で呼んでくれ晩御飯をご馳走してくれた。

母と顔を合わせたくなくて、帰るのは夜中。
朝は母が仕事へ出かけた後に起きて、会社へ出かける。

あの頃が、今までの人生の中で一番ツライ時期だった。

妊娠の事実を知る友人たちの殆どが出産には反対で、産まないでくれと懇願されたこともあった。

そう言われれば言われるほど自分の感情が頑なになり、「絶対に産む」とは言いつつも、頭の中ではどうしたらいいのかわからなかった。

私が出産を決めたとき② に続きます>

いつもありがとうございます。
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コメント

  1. きー強くて頑固やけんねぇ。
    昔は怖い顔やね、今よりちょいと細いけど。
    五、六年前とは思えんね。
    とにかく気が強いからね、おオイちゃんいっ
    つも怖いなと思いよる。
    で、手帳のサイズはかるから1,000円で作って。
    助かる。

  2. むむ・・・。ひどい話ですねぇ・・・。読んでいて彼の曖昧さには私も頭にきました!!
    とはいえ・・・。よく思いとどまりましたねぇ~。死んだり、殺したりはよくないデスよ・・・。
    んん~・・・。大きな決断ですよねぇ・・・。

  3. ::kspawsさん::
    気の強さと頑固さは人一倍ですからね~。
    えっ?でも怖いですか?
    写真はちょうど7年前ですよ。
    妊娠中は本当に顔が違ってました。
    妊娠が理由なのか、はたまた過酷な精神状態だったからなのかはわかりませんが、人の顔って変わるんですね~。
    レフィル・・・どうしよっかな~。

  4. ::ふりっぱーさん::
    酷いでしょ?
    思い出しながら書いてるときでも、涙が出てくるくらい私にとっては最低の思い出です。
    でもほんと、殺したり死んだりしなくて良かったです。

  5. おはよん。
    少し寒くなってきたけど 風邪ひいたりしてない?
    Beちゃんも元気?
    数日分のコメントをここに書かせてもらうね。
    週初めの今 まとめ読みをしたのだけどまるでジェットコースターみたいな日記ね。 笑
    今日のを読んで当時のkaoちゃんの心中を考えるといたたまれなくなり Beちゃんのお手紙では成長振りをうかがえる感動ものの日記だったし。
    親子ケンカしても お着替えに時間がかかっても まっすぐいい子に育ってるね。
    一番 大事なもの きちんとBeちゃんはわかってるんだなって思ったよ。
    Kaoちゃん ステキ。
    私 やっぱりあなたに惚れてるわ! 笑

  6. いまの穏やかな生活からして想像できないけど、壮絶ですな。
    >「嘘つき!」と罵る私に、「嘘はついてない。ただ聞かれなかったから言わなかっただけ。」と言う彼。
    この台詞もよく聞くよね。
    こんどはこの台詞を逆手にとろうと考えてるよ。
    「子供いるとか、バツイチとか、年上とか」聞かれなかったから言わなかったってね(笑)
    とかいいながら、実際そんなめんどいことできないタチだから、前進しないんだな…

  7. 初めてコメントいたします。読んでて、Kaoさんの悔しさ伝わってきますよ。彼ずるいですよね。2年半も人って平気でだませるんですね。憎くて死んでやろうって・・・信頼してたからこそ、そこまで思ったのかな?って思います。

  8. kaoさん、今となんか違うねー。
    きれいだけど、ちょっときつい感じ?
    今は、もっとやわらかで、優しい感じ。
    やっぱ、ママの顔なのかな?w
    この話は何度聞いても、腹が立つ。
    もう、会った事ない人に、すごい憎悪感だよ。

  9. こんにちは。
    なんとも酷いお話でございます(男としても責任取れ~と言いたい)
    妊娠中はまた精神不安定になりますから、突発的な行動されなくて良かったです、ほんと。
    うちの嫁さんも息子という男性ホルモンが入っていたからか、すっごく手に負えないときがありましたし…(汗)
    彼は優柔不断と思いますが、kaoさんの魅力を断ち切れなかったからともいえるでしょう。

  10. ::hinaさん::
    ありがとう♪
    確かにジェットコースターみたいだね。
    あの頃は、一番サイテーのところにいたんだけど、今は少しずつ上昇して行ってる状態かな。
    と言うことは、また下がることもあるのか?
    いや~考えても仕方ないけど、とにかく前進あるのみだね。
    立ち止まっても利益がない。
    ヾ(@^▽^@)ノわはは

  11. ::banさん::
    >「子供いるとか、バツイチとか、年上とか」聞かれなかったから言わなかったってね(笑)
    あ~そうだね~。
    でもさ、黙ってても子持ち・年上に見られることはあるかも。゚(゚ノД`゚)゚。
    騙すには、外見から磨かなきゃダメってことかしら~~!?

  12. ::Miwaさん::
    こんにちは!
    初コメントありがとうございます。
    私がある程度彼を信頼していたことは確かですね。
    イヤな面を見ても、それを信じたくない・・・そんな自分がいたのかもしれません。
    でも、所詮は他人。
    そんなヤツにすがって生きてもいいことはないんですよね。
    目が覚めました!

  13. ::みっちゃん::
    >今は、もっとやわらかで、優しい感じ。
    いいこと言ってくれるね~~(*^-^*)
    でもほんと、写真の顔は怖いよね。
    もっと怖い顔の写真があったのだけど、出す勇気がなかったよ(笑)
    お腹の子が男の子だとキツイ顔になるって聞くけど、みっちゃんはどうだった?

  14. ::ゆったり人さん::
    やっぱり男性から見ても酷いですか?
    そんな男性って世の中にごろごろしてそうなんですけどね。
    やっぱり普通じゃあないですよね。
    妊娠中だったから精神不安定だったのか、それとも酷い状況だったから不安定だったのかはわかりませんが、それでも普通にBeが生まれてくれたので良かったです♪

  15. ほんとにお互いそんときほんとに死ななくてよかったねぇ~
    うちの元ダンナもだけど
    もともと外面だけいい優柔不断、無責任男ってのには
    狂言自殺もなんの効力も発揮しないもんだと
    私も自分のときに悟ったよ。
    本気で死にたいほど苦しんだけど
    死ななくて・死ねなくて・殺さなくてよかった♪よかった♪

  16. ::Rosaさん::
    ほんと、生きてるからこそ今があるんだものね~。
    くだらんヤツのために命を落とすほど、悲しいことはない。
    親に申し訳ないもんね!!
    お互いに、色んな修羅場を渡り歩いてきたからこそ、今を楽しめるってもんで、これから、もっともっと楽しいことがあるはずだわ~~。
    楽しみ♪

  17. ほぼ初に近いくらいのコメントです。いつも楽しみに読ませていただいてます。
    この日記を読んで、”あてつけのように死んでやろう”って思ったのは私だけじゃないんだなぁ・・・って、なんだか安心しました(不謹慎ですが(苦笑)
    といっても、私は離婚する・しないという話だったし、いまはけっこう立ち直ってるんですけどね。
    ちなみに、私が死ぬことをやめたのは、”死んだところで、あっちは半年もすれば笑って過ごしてるだけなんだろうな。もったいない”と思った&気付いたからです(笑)
    気付いてよかった~~~

  18. ::まめさん::
    こんばんは。
    コメントありがとうございます。
    まめさんも私と同じように、当てつけで死んでやろうと思ったんですね。
    どうしようもないヤツが相手では、それくらいしないと反省しないかな~なんて思ったんですが、こちらが思うほど効果はないのかもしれませんね。
    お互いに、死ななくて良かったですね~~~!!!