既成概念だか、固定観念だか、いや、なんでもいいのだけど、どんなにお安い宿だって見知らぬ男女同志を同じ部屋にするなんてことはもっての他…なんて思ってたのかな。
てっきり怪しい侵入者だと勘違いしていた黒人の男の子は、なんと同室の宿泊客だった。
それまで色んなユースホステルなどの安宿に泊まってきてたわけだけど、どこも男女同室になることなんてなかったものだから、驚いたのなんのって。
アメリカから来た21歳の男の子。
親に「もう1人前なんだから、ひとりで海外でも行ってこい!」って言われて旅をしてるんだそうだ。
ここがヨーロッパだからか、アメリカ人ってやたらとフレンドリーなことに改めて気づかされた。
「同室のあと二人の女の子たちがさ、ブルガリアから来たんだって。僕と話すときは英語だけど、二人で話すときはブルガリア語なんだよ。若いのにすごいよね。どうやったらあんなに器用に2ヶ国語を操れるんだろ。だけどさ、ヨーロッパなんて小さな国の集まりなんだし、アメリカにすっぽり入るくらいしかないんだからさ、彼女たちが外国語ができるのも、僕が英語しか話さないのも当たり前なんだよね~。前からフシギに思ってたんだけどさ、日本や中国って漢字を使うでしょ。あれってキーボードで打つときってどうやるの?もの凄い数のキーボードなんてあるわけないよね?」
なんて、それはもう訊きもしないのに、機関銃のようによく喋る。
そう言えば、ヨーロッパに来てからは言葉が通じないことが多かったこともあるけど、見知らぬ人と話をすることなんて殆どなく、反してその前に数ヶ月間滞在していたアメリカではどこでも誰とでも、さりげなく会話をすることが多かった。
国民性の違い?
フレンドリーさから言うと、アメリカ>ヨーロッパ>日本…といった感じかな。
結局、同室のブルガリア人の女の子たちとは挨拶以外に話をする機会は全くなかった。
翌日、重い荷物を引きずりながら、ダウンタウンのバスセンターへ向かった。
いよいよソールズベリーへ行くのだ。
チケット売り場で行き先を告げると、チケットと一緒に小さな紙切れが出てきた。
「明日、食事でもどうですか?」というメッセージと電話番号。
驚いて顔を上げると、窓口の黒人のおじいちゃんがにっこり笑ってウインク☆
イギリスにもこんな人がいるんだと大笑いヾ(@^▽^@)ノわはは
それから、バスに揺られて数時間。
こじんまりとした感じの良い町でバスを降りた。
数時間前までいたロンドンとは正反対で、人通りは少なく、大きな建物もない。
小さな商店が立ち並び、落ち着いた雰囲気…きっと、何十年も前から変わってないんじゃないかなぁと思った。
ロンドンから電話で予約しておいたユースホステルへ行くと、やっぱりそこも、それまで宿泊したユースとは大違い。
ロビーは静かで、清潔で、建物もイギリスに昔からあるような雰囲気が漂っている。
チェックインを済ませ、ユースの門限などの説明をされながら部屋へ案内されると、こちらもまた清潔なベッドが2つ並び、ユースにしては割と広めのお部屋だった。
荷物を部屋へ置くと、町を散策するために周辺地図をもらいに行った。
どういったきっかけでそんなことになったのかは忘れたが、その時応対してくれたスタッフの男性とギャンブルのことで話が盛り上がり(私は根っからのギャンブラーなので☆)夜、パブへ飲みに行こうと誘われた。
ここへ来た目的であるストーンヘンジを訪れるのは明日。
せっかくイギリスへ来たのだから、名物のパブぐらいは行っておかないとな~と、すぐにOKした。
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コメント
kaoさんて本当に色々な国を旅されてるんですね!!続きが楽しみです(*^∀^*)
わかるけど!会話がでけるのがすごい!!!
::カズママさん::
お久しぶりでーす!
Beが生まれてからは、一度も海外へ行ってないんですよね~。
そろそろ、行きたい病が再発しそうです(--;
::kspawsさん::
いえいえ、大した会話はできない筈なんですけどね、今考えるとどうやってそんな話をしていたかも思い出せません。
kaoさんの旅行記を読むと「海外へ現実逃避したい病」が
発病しちゃいます。正しくは「ハワイ行きたい病」ですけど(笑)
会話できるkaoさんはスゴイ!私の英語は勢いのみ
だったからなぁ~^-^;
続きが楽しみです♪
::Yokoちゃん::
そうそう、わかる~~。
私も書きながらムズムズしてきたよ。
Yokoちゃんはハワイ専門なんだね(笑)。
会話はできないよ~~。
今なんて殆ど初心者レベルだわよ。
私も勢いのみ。
当時はフシギと海外に行くと、話せたんだよね。
もうあの頃のようには戻れないなぁ。