あれから4年・終わらない悲劇

スポンサーリンク

4年前の今日、夜10時過ぎだったか、早々と床についていた私に友人からかかってきた1本の電話。

『テレビ観てる?早くつけて!ニューヨークが大変なことに…。ニューヨークに友達おったよね?』

慌ててテレビのスイッチを入れると、いつか見た高々とそびえ経つ貿易センタービルから黒い煙がモクモクと立ち上がっていた。
すぐに事情を把握することができず、チャンネルを次々に変えていきながら少しずつ何が起きているのを理解し、現地在住の友人に電話を入れた。

『月ちゃん?大丈夫?えっ?寝とった?ニューヨークが大変なことになっとうよ!すぐにテレビつけて!』

突然の電話に何が何だかわからないままテレビのスイッチを入れた友人が、徒歩で約20分の場所で何が起きているかを理解するまでには少し時間がかかった。
とりあえず友達に知らせたいからと電話を切り、それからは何度電話しても通じなくなり、次に彼女と話せたのは数日後だった。

彼女の話では、あのビルに知り合い2人がいたらしい。
1人は撃墜された82階がオフィスだったのだが、その前の週に他のフロアに移動していたので助かった。
そしてもう1人は、その日、たまたま仕事が休みだった。

生死を分けたこの偶然は、あの日のあの時間、たまたまあのビルにいたがために命を落とした人からするとあまりにも悲しい現実であった。
これをきっかけに戦争が起き、各地でテロが相次いだ。
あたり前だった平和が完全に壊れた。
戦争で殺されたイラク国民の犠牲者数は、既にNYテロの犠牲者数を上回っているらしい。
合計数万人もの尊い命が、ある一部の組織のために失われた。
もっともっとたくさんの人たちがずっと平和を願い続けているのに、もっともっと少ない心無い人たちの力に幸せを揺るがされてしまう。
こんなことが、いつまで続くんだろう。

【関連記事】
陰謀のセオリー/NY同時多発テロ・20ドル札の怪
あれから4年・・・マンハッタンの一週間

いつもありがとうございます。
シングルマザーのブログランキング

コメント

  1. りかちゃん、やっぱり、文字がだぶってて、りかちゃんのプログが読めないんだけど、私のコンピューターだけがそうなるのかな?
    こっちは、まだ9月10日だけど、やっぱ9月11日の明日を迎えるにあたって、心半ば緊張しています。

  2. 9.11の日に選挙があるのは、なにか因縁があるような感じがします。
     日本、いえ世界が大きく変わっていく前兆にも
    思えたりして、これからどうなっていくんだろうかと思ってしまいますよ!

  3. このニュースは衝撃を受けました・・・
    日本人にとって比較的身近に感じるアメリカでのテロだったのもありますが・・・
    Kaoさんの言うとおりNY、ロンドンでの犠牲者と比べものにならないほどの人達がイラクやその他の国々でテロ組織、反政府軍、独裁政権の弾圧やテロ行為で毎日NY、ロンドンテロのような死と隣り合わせの生活をしている事を忘れてはいけませんね・・・
    日本のメディアでも一方は番組変更で臨時ニュース
    一方は近隣諸国や日本人の犠牲者のいない事故、危険はニュースで30秒と報道されていない、ニュースにすらならないのが現実ですからね・・・
    過去に軍事政権、戦争、原爆投下で両親、祖父母が苦しんできた日本人だからこそ、この事実を他人事ではなく真剣に考え行かなくては行けませんねm(。_。)m

  4. 私はフランスでお昼頃このニュースを見ていました。
    あまりにも現実離れした映像に、本当に
    事態が飲み込めませんでした。NYCは一度
    訪れた事があったのですが、ある意味地下鉄
    サリン事件と一緒で実感が湧かなくて。
    地球上のどこかでいつも起こっている紛争
    と似ている感じ。
    集団ヒステリーではなく落ち着いたものの見方で
    人間が他の人間と生活していく、賢明さを
    身につけて殺戮の連鎖を断ち切れていければ
    いいな、と思います。難しいけど。

  5. 最初、TVでもまだ日本語が追いついていないくらいの臨時ニュースで、英語のみの放送だったのを思い出したよ(それくらい急いで放送したんだろうね)
    で、英語を聞いたらヒステリックに「2回目!2回目の映像です!」って叫んでるし、
    「何?何が2回目?昔もこんな事件があったの?」と思いつつ、画面に釘付けになってしまいました。
    ↑だって2機も続けてなんて予想出来なかったでしょ?
    あの時ね、飛行機がフルストップになったの覚えてる?
    友達はちょうどロスに行ってて、TVではテロの映像が流れ続けてるし、飛行機は飛ばないから日本に帰れないし、ホテルは厳戒態勢で外国人は外出禁止になるしで大変だったらしい。

  6. ※コメント入らんかった
    でもあれ以来、いろんな事がイヤな方向に向かってるような気がするよね。
    正確に言えば、そのちょっと前からベクトルはおかしな方向を向いてたんだろうけど・・・
    日本が自衛隊を派遣するなんて、あの頃は考えられなかったし。
    今・・自衛隊って何してるかTVの放送も無いよね~
    カトリーナの被害地域にこそ自衛隊派遣すればいいのにね?

  7. 私はあの日、家に帰る電車が動いていないので
    月ちゃんの家まで30ブロックくらい歩きました。
    (月ちゃん、避難させてくれてありがとう。)
    ワートレがあったダウンタウン方面に向かって歩いていたので、そちらの方面から逃げてきた人の流れを逆行する形だったのですが、とにかく、歩きながらも、それを現実のものとして受け止めることはできていなかったと思います。崩れたビルの埃をかぶって真っ白になった人がたくさん歩いているのですが、とにかく、それを見ても、映画の1シーンかなにかを見ているようで・・・
    今日は静かに家で、TVの9/11特集を見ると思います。

  8. 月ちゃん
    やっぱりMacだからだと思うよ。
    どうなってんだろうねぇ。
    調べてどうにかするから、もちょっと待ってね。
    日本時間の今頃が丁度アメリカでは11日なんだね。
    なんだか昨日のことのように思い出されるけど、あれから4年も経ってるなんて・・・。
    でもあの時の衝撃は何年経っても色あせることはないね。
    そろそろ殺し合いはやめてほしい・・・。

  9. 海の上のピアニストさん
    私も選挙の日が11日だなんて何か因縁めいたものがあるんじゃないかと内心ドキドキしてました。
    とりあえずはテロなどはなかったようですので安心しましたが。
    何か大きな催しがあるたびに、ヘンに関連付けたくなります。
    早く、何の心配もなく暮らしていけるような社会になってほしいものです。

  10. kenshinさん
    日本でのニュースは、被害者に日本人が含まれているか否かで扱い方が全く違いますよね。
    本当に自分たちのことしか考えていないのが悲しいです。
    話は全く違うんですが、オーストラリア在住の友達が言ってたんだけど、台風が発生して、オーストラリア方面に来なくてもテレビでその台風の様子などを放送するんだそうで、日本の情報をニュースなどで得ることが多いそうです。
    なんだか日本って恥ずかしいなぁと思うことがありますね。
    そんな国民性なんでしょうか・・・。

  11. kabasai*さん
    その頃、フランスだったんですね。
    でもまぁ、どこにいてもあの光景だけは現実として受け止めるには酷すぎるものだったと思います。
    その酷さを、同じような手段(人を殺すということ)でしか仕返しができないというのは、あまりにも愚かすぎますね。
    結局、後悔や反省よりも、憎しみしか返ってきませんから解決どころか、更なる被害者を増やすだけですよね。
    本当にバカげています。

  12. tomokerock
    本当に凄まじい映像だったよね。
    まるで映画みたいだった。
    世界中の人があんな大規模なテロが起きるなんて想像してなかっただろうから、全ての人が呆然としたし、対処法もなければ、2機目も撃墜するなんてことも思いつかなかったよね。
    ほんと、いつまでこんなことが続くのやら。
    自衛隊をニュー・オリンズに派遣ってのはいい考えやね!
    それでこそ、日ごろの訓練なども活かせるし、人から感謝されることだしね。
    やるなら1日でも早くやってほしいけど、政界は選挙で忙しくってそれどころじゃなかったもんね。
    なんだろね。この政治家たち。

  13. さっちゃん
    コメントありがとう。
    実際にNYにいた人でさえも現実とは思えないほどだんたんだね。
    きっとあの飛行機や、WTCに居た人たちも逃げ惑ったり、なす術もなかったりしながら、それが現実なのかどうかもわからなかったかもしれませんね。
    夢でありますようにと・・・。