度重なる経験から身に着いた自分を守る方法

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あまり深く考えないようにしていたのだけど、昨日の一件でBeをバカにしたHちゃんのことで気になることがひとつあった。

一昨年ぐらいはHちゃんを含む数人のお友達ととても仲良くしていたBe…それがいつの間にか、そのグループを抜け、全く違うお友達と遊ぶようになっていた。

「最近、Hちゃんたちと遊んでないみたいやけど、なんで?」

「別に、なんでもない。」

そんな会話をしたのを覚えている。
ケンカでもしたんだろうか…本人が言いたくないなら、それ以上聞いても無駄だと思い、気にしないようにしていた。

Hちゃんは、Be以上におませで、自分の思ったことをとてもハキハキとはっきりと言う…私はどちらかと言うと苦手なタイプである。

仲良しグループの中でも目立った存在で、私から見た感じでは、グループの長といった感じ。

「仲良しやったのに遊ばなくなったのは、前にもイヤなこと言われたりした?」とBeに聞いてみると…

「…それも、あるかもね。」

「じゃあさ、みんなに仲間はずれされたことはある?Beちゃんと遊ばんどこうとか。」

「それはない。」

何があったのかを知りたくて訊いてはみたのだけど、「忘れた。」と言うだけ。

言いたくないのか、本当に忘れたのか・・・おそらくBeの中で、これ以上この子たちといてもイヤなことがあるだけだろうと察知して、自分からその仲良しグループを抜けたんじゃないかと。

昨日あったことは、Beの保育園生活の中ではほんの小さな一場面だったんだと思う。

これまで何度もそんなイヤな思いは経験しているので、自分なりに気にしない努力をしているみたい。

前に、私の目の前でBeより小さな子がイヤなことを言ったことがあった。

あのとき、その子は母親の膝の上に座っていたのに、母親は何も言ってくれず、私も初めてのことでビックリしたのと、Beがどんな反応を示すのかにも興味があって何も言わなかった。

Beは小さい子ども達が大好きで、そのときたまたま遠足のバスで隣に座った子の頭をなでなでしながら笑顔で「かわいい、かわいい」と言い…
Beの頭を見ながら「髪がボサボサ~」と何度も繰り返すその子の言葉がまるで聞こえないかのように、その言葉には反応することなく、笑顔のまま、とにかく頭をなでなでしている姿が切なかった。

でも我が子ながら、そんな言葉には反応しない、相手にしない、と決めて無視を決めこんでいるBeには感動したな。

前にも書いたけど、Beがまだ赤ちゃんの頃、地下鉄で酔っ払いの男に大きな声で叫ばれたことがあった。

「このふたり、親子なのに肌の色が違~~~う!!」

初めてのことでビックリしたのと同時に、どう反応したらいいのかわからなかった。

周囲の乗客たちは一瞬こちらを見たものの、反応することなく、視線を元に戻し…それが気に入らなかった男は私たちを指差して、また叫ぶ。

「ほら、見り~って!このふたり、色が違うって~!」

私はベビーカーのハンドルをしっかりと握り、何も言えないまま、とにかくその男が諦めるのを待った。

Beがイヤなことを無視するのは、私が前に経験したこれと似てるのかもしれない。

言いたいことはあるんだけど、言ってしまえば長くなるし、早く終わって欲しい問題を長引かせることになる。
相手にしないで無視することは自分の身を守るひとつの手段なんだと経験から学んだんだろう。

切ないけど、着実にBeが成長している証拠なのかな。
今のうちにこんなことを経験していれば、小中学生になったとき、同じようなことがあっても乗り越えられる逞しい子でいられるはず。
そう考えると、いい経験なのかもしれない。

逆に私が心配なのはHちゃんのこと。
私の経験上、小学校入学前~小学校低学年ぐらいにクラスで目だっている子は、割と中学生以上になるぐらいには、何らかの壁にぶち当たり、過去に持っていた自信を喪失することが多い。
もちろん褒めるべきところはたくさんあるものの、逆に突っ込みどころも割りと多かったりするので、取り巻きがいなくなった途端、ものすごく弱くなったり…その子も例外ではないと思う。

とりあえず昨日の出来事を先生に知らせた方がいいのか、それとも、あと1ヶ月で卒園なので、そのままがいいのか…
「よくあること」なんて思いながらも、実は一番気になってるのは自分だったりする。

いつもありがとうございます。
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MotherLeaf*

コメント

  1. 以前1度コメントさせてもらったまるこです。いつもkaoさんのブログではとても参考になることが多く、助かってます。私もシングルのブラックアメリカンの息子を持つママです。まだ1歳のチビ助だけど、これから直面していくであろうことをkaoさんとBeちゃんが経験されてるのでとても切ないです・・・1度は通らなければいけない道なのですかね・・・うちも入園したてで髪がフサフサしていたころに1度だけ年長さんの子に言われました。「コノ子外人?」それから何かが悔しくて独学でコーンロウやブレイズを勉強してあれから1日もかかさずに編んでマス。案外こういうことって親の方が傷付くものでもありますよね・・・残りの1ヶ月を楽しくBeちゃんが過ごすために先生には伝えてもいいのではないかと思います。園児たちに伝えるかどうかはきっと先生が正しい判断をしてくれると思いマス!人並みなことしかいえませんがお互い頑張りましょう~

  2. なるほど、Beちゃんが強くて優しいのは、kaoさんあってのことなのだな。
    Hちゃんが心配なんてとても冷静な分析です。
    そうそう、この一件が片付いても、世の中は変えることができないんだもんね。
    kaoさんのスタンスは正しいと思う。
    でも、この一件は先生にも勉強してもらわないといけないので、保育園に事実をお伝えしたらいいと思います。
    「Beちゃんの心は母が責任持ってケアできるけど、心無いことを言う子に降りかかる将来のことまでケアできません」とね。

  3. 悩みますよねー。
    うちも、年中組にして早くもいじめの芽のようなものがあり、気になってます。
    でも、Beちゃん、頑張ってるなー。えらい!

  4. ::まるこさん::
    お久しぶりです^^
    その後、ヤフオクの方はチャレンジされましたか?
    親というものは、自分のことより子どものことを言われるのが何十倍もツライですよね。
    きっと「外人?」と言った子には悪気はなかったんでしょうが、私たちハーフの子を持つ親にとっては敏感に反応してしまう言葉ではあります。
    私もしょっちゅう反応しっ放しですから。
    まるこさんの頑張りは、きっと子ども達に通じてるんじゃないかと思いますよ。
    Beのこと、先生に伝えることにしました。
    これから先も似たようなことはたくさんあるでしょうから、後の子たちのためにもやっぱり言っておいた方がいいですね。

  5. ::banさん::
    私は結構な放任というか、冷たいところがあって、よくBeを突き放すようなことを言うんだよね。
    なのでBeはひとりで考えて問題を解決したり、工夫したりするようになったみたい。
    先生にはこの一件、伝えることにしたよ。
    ちょうど月末に毎月、連絡帳に手紙を書くことになってるので、そこを利用して。
    行きも帰りもいつもバタバタなんでゆっくり話をする機会がないんでね。
    どんな反応があるか、ある意味楽しみかも。

  6. ::iwayanさん::
    そうそう、うちも年中ぐらいから結構ズバズバと言いたいこと言う子が増えてきたように思います。
    怖いですよね~~。
    子どもは大人以上に残酷なとこあるけど、大人以上に頑張れる力も持ってると思うので、なるべく本人の力で頑張って欲しいです~。