アメリカ留学中の娘の体調に異変…ただ無事を祈るしかなかった

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2018/4/10

留学中の娘から「私たぶんこれかも」とLINEがきた。
貼り付けてあるリンクをタップすると肋間神経痛のサイトだった。

前日の朝から胸のあたりにずっと痛みがあり、整骨院のようなところに連れて行ってもらったが原因はわからず…、ネットで調べたところ肋間神経痛の症状が完全に当てはまるのだと言う。

「痛いとこに発疹みたいなのとかある?」

私は、帯状疱疹ではないかと思ったが、

「ない、けど、深呼吸したら痛いし歩いたり笑ったりしても痛い」

「肋骨が折れてるってことはない?激しくぶつかったとか」

「昨日の朝起きたときから痛かったけん、私も折れとると思ったけど触った限りはなんもない」

肋間神経痛の痛みを和らげるマッサージ方法のリンクを貼り付けて

「とりあえず、やれることはやってみて。それでも我慢できんかったら、病院に行くしかないよね」

 

2018/4/11

「まま」

「もーむりまじで」

「立っても寝転んでも息できん」

「明日学校やすんで病院行くと思う」

「わかった。支払いはどうなるんかな?めっちゃお金かかるよね?
保険でカバーできると思うけど、とりあえず先に払っとかないかんのかな?」

 

2018/4/12

病院で診てもらったところ、肺炎とのことだった。
薬を飲んだら少しラクになったらしい。
よかった。

留学エージェントから連絡があり、現地機関の保険に加入しているとのことで安心した。
「帰国を早めますか?」と聞かれたが、長時間のフライトには耐えられそうにないし、肺炎なら飛行機に乗るのは気圧の関係であまり良くない気もするし…で、もう少し様子を見ることにした。

それを娘に伝えると

「日にち早めたら免許取れんやん」と言う。

実は3月に運転免許を取得できていた。
それから3カ月間アメリカに滞在しなければ日本の免許への切り替えができないので、6月予定の帰国に合わせて駆け込みで取得。
本当にギリギリだった。

「体調悪いなら仕方ない。諦めもつくわ。帰ってきたかったら帰ってきてもいいよ」

そう言ったが、それに関しては返事がなかった。

「あばらがめちゃ痛い」

「昨日よりはマシになった?」

「昨日の朝よりはマシになったけど痛みはそんな変わらん」

「そっかー。本当に肺炎なんかなー?」

「いま喉になんか詰まっとったけんティッシュに吐いたら血の塊やった」

送られてきた画像を見ると、ティッシュに結構大きな血のかたまりがあった。

もしかすると肺塞栓症じゃないかと、詳しいことが書かれているリンクを送ると

「わからん、けど血圧とか脈とかは問題ないって言われた」と娘。

「じゃあ本当に肺炎やろーね。その診断結果を信じるしかないね」

その後、ホストマザーが病院に連絡し、血のかたまりを吐いたことを伝えたが、

「そうですか、ではまた吐いたら病院に来てください」と言われたそう。

 

2018/4/13

「プロム行けそう?」

「うん」

「体調いいかんじやけど、まだ寝転がれん」

横になると息ができなくなるとかで、もう何日もベッドで寝られず、椅子に座った状態で睡眠をとっていた。

そんな状況なのに、プロム(学年の最後にあるダンスパーティー)には行くのだと言う…

行くなと言いたいところだけど、止めると一生恨まれそうなくらい楽しみにしていたので本人の意思に任せるしかないと思った。

 

2018/4/18

娘から電話があり、胸の痛みと息苦しさがもう限界のようだった。

「病院に行って!ホストマザーに言って病院に連れて行ってもらいなさい!」

「でも明日、病院を予約してあるけん、明日まで我慢する…」

いつもうるさいくらい元気ハツラツな娘が、泣きながらささやくような途切れ途切れの声で私に助けを求めていたが、私にはなす術もなくただ無事を祈るしかなかった。

いつもありがとうございます。
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