ちょうど20年ぐらい前だったか、SONYのワープロのデモンストレーターをやっていた時期があった。
当時はパソコンなんてまだまだ高価なもので、仕事以外で使ってる人なんか殆どいなかったんじゃないかというくらいの時代で、ワープロが主流だったころである。
SONYがワープロ!??
ちょっと笑っちゃいそうなくらいミスマッチな気がするけど、どこのメーカーもごつくてダサいワープロばかりで、その中でちょっと異色な外観はやっぱりSONYだったからかなぁ。
ダメもとで画像を探したら、あったあった。
今見ると、極めてフツーだな…
それでも、ちょっと他と違ったのが、ワープロに入ってる手紙や年賀状用の定型文。
もう殆ど忘れてしまったけど、これがもうクサイ…けど、なかなかかっこいいコピーで。
さすがSONYだな~と感動し、こっそり全部プリントしてその後数年間の年賀状などにちょこちょこ使わせていただいたということがあった。
そう、それで、私のいたワープロ売り場の隣がオーディオ売り場で、同じようにSONYから販売に来てる社員だかアルバイトだか、私より少し年上ぐらいの男の子がいて、ときどき言葉を交わすようになった。
その男の子がある日、私に近づいてきてスーツのポケットからカセットテープを取り出した。
カセットには「おすすめマイナーシリーズ1」と書かれていて、家に帰ってから聴いてみると、当時私が好きだった音楽とはちょいと違う雰囲気だけど、何か心に響くものがあってとーっても気に入ってしまった。
私はその後間もなくアルバイトを辞めてしまったため、「おすすめマイナーシリーズ2」を受け取ることはなかったのだけど、あのテープを何度も何度も擦り切れるほど聴いてたっけ。
そのマイナーなバンドというのが「フラリッポリッピ」という北欧のデュオで、その後CDが欲しくなって探し回り、数年かけて2枚をゲット。
たった2枚のCDだけど、何回聴いても飽きることがなくて、20年経った今でも、常に私のお気に入りCDの中のトップ3に属しているというマイナーながら優秀なアーティストなのである。
今のようにインターネットが盛んであれば、CDも簡単に手に入っただろうけど、当時はCD店をまわって探すしかなかったからね。
でもその努力が、また音楽をいいものにしてくれるというか、簡単に手に入らないからこそ、CDに対する愛情もヒトシオだったりする。
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日本ではマイナー、アメリカでも人気なし、そして彼らの本拠地ノルウェーでもイマイチ…でもなんとフィリピンでは今でも大人気らしい。
こんなことあり得ないけど、もしも…もしも「おすすめマイナーシリーズ1」をくれた方がこのブログを見ていたら…
「おすすめマイナーシリーズ2」もお待ちしています。 いつもありがとうございます。
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コメント
ワープロかぁ、会社に一台まだあるかも。
むかし、東芝が世界最初に作った時は一台800万円したけどね。
もう、消えたね。
そう言えば、私も昔学生の頃に先輩からマイナーな曲ばかり入ったテープ貰ったな~
でも未だに耳に残ってるというかなんというか・・・歌ってる人の名前さえも覚えてないけど、最近アメリカの歌手がカバーしてるのを聴いたような気がするが・・・
でも案外自分の大好きな歌手でも唄の題名何と言われると案外分からなかったりするんですよね~><
::kspawwsさん::
800万円ですか・・・
そんな時代だったんですね。
今では1万円でも買う人いないでしょうね。
私は17年ぐらい前にパソコンがすごく欲しかったんですが、当時はまだまだ手が出る金額ではなかくて・・・・やっと買ったのがその5年後。
今はなくてはならない物ですが、時代な急速な変化に戸惑いを感じてしまいます。
::陸漁::
確かに!
曲名ってなかなか覚えられないよね~。
好きな曲でも、頭の中で歌を思い浮かべないと思い出せない・・・
これって年のせい?
で、陸漁は、どんなジャンルの曲がお好み?