「連絡が取れました。今ここにいます。」
正直、もうダメかと思っていた。
電話でもメールでも連絡が取れないのなら、仕方ないですね…となるのかと。
逆に、日本に住む外国人は常に大使館や領事館と連絡が取れる状態でないといけないと思っていたので、彼が何らかのペナルティを課せられるのではと少しだけ心配していた。
領事館側は電話もメールもダメだとわかった時点で、彼の日本の住居として登録してある場所に手紙を送り、その住所に彼が実際に住んでいたのかは定かではないが、手紙が彼の手に渡って連絡がついたとのことだった。
「お嬢さんの件、全面的に協力するそうです」
手続きとしては、まず私が大使館のウェブサイトで出生証明書の申請書に必要事項を記入しプリント、そして戸籍謄本と英訳したものを一緒に領事館に送付し、後日、父親の欄に彼が記入するといった具合だった。
それから再び大使館のウェブサイトから、パスポートと社会保障番号の申請書に記入した。
何がなんだかわからないまま、担当者の指示に従って手続きを進めていった。
それからパスポート申請の書類を持って、娘が再び領事館を訪れる必要があった。
そして彼も出生証明書にサインをするため、再び領事館へやってくる予定だった。
担当者はあえて、彼が来る日を避けて予約可能な日を知らせて下さったが、これもまた良いチャンスだと思った。
「おはようございます。本日、娘は学校が昼までとのことですので、14時~14時半ごろ(担当者)様宛に伺うように言ってあります。
父親のことは伝えておりませんので、驚くかと思いますが、こういったことでもないと父親に会うことはありませんでしたので良い機会だと思います。」
「承知しました。お嬢さんにお父様が来られることを伝えていらっしゃらないということでしたら驚かれるでしょうね。」
いつもありがとうございます。シングルマザーのブログランキング
コメント