メールも届かなければ、電話も通じない。
娘の父親への連絡手段は完全に絶たれた。
領事館の担当者に伝えると、唯一の彼の手がかりであるパスポートのコピーをメールで送るように言われた。
その後、再び領事館から連絡があり、私が知っている彼の電話番号と領事館に登録してある番号が同じであるとのこと、また、領事館からその番号に電話をしても私がかけた時と同じように呼び出し音さえも鳴らないまま電話が切れてしまうとのことだった。
あぁ、やっぱりダメか。
同時期に留学を予定していた娘の友人たちは、次々に学校やホームステイ先、出発日が決まっているというのに、娘はまだアメリカに滞在する資格さえない。
もう間に合わないので、ビザを発給してください…そう言いたい気分だった。
ところで、今回なぜ領事館はアメリカのパスポートでのアメリカ入国をすすめてきたのか。
私の想像では、トランプ大統領が外国人の入国制限を行なっていた流れで、各国の大使館にビザの発給件数を抑えるよう要請→しかし日本人にはビザを出し渋ることができるような要素がない→ビザがなくてもアメリカに入国できる可能性のある人はそちらで…なんて、あくまでも素人の勝手な想像ではあるけれど。
どんな理由にせよ、このチャンスは神様の贈り物のようだった。
それから1週間以上が経過したある日、領事館から電話がかかってきた。
「連絡が取れました。今ここにいます。」
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