兄の借金問題…続・取りたて地獄の日

取り立ての電話は限りなく続いている。
とうとう従兄の携帯にまで電話があったらしいが、兄は絶対に携帯番号を教えていないと言う。
どうやって調べたのか？
昼休みに職場から十分ほどの実家へ戻ったときに、また私の携帯が鳴ったので出てみた。
最初は冷静に話してみたものの、気が短いのでついつい滅茶苦茶に文句を言ってしまった。
警察に相談した（してないけど）ことと、今日はこれから民商（ヤミ金に強いらしい）にも相談に行くと言うと、

ヤミ「み…は？何？？？」

私　「あんた、こんな仕事してて民商も知らんわけ？？」

ヤミ「いや…知ってるけど、よく聞こえなかっただけ…」

私　「昨日うちの兄に私を待ち伏せさせて、そっちに電話するように説き伏せようとしたでしょ？」

ヤミ「ときふせる？何それ？」

私　「あんた、頭わるいねぇ…」

ヤミ「はい僕は頭が悪いです。」

－途中省略－

ヤミ「おまえ絶対に今のとこに住めなくしてやるからな！」

私　「はい、どーぞ。」

こんな会話が延々続き、埒が明かないので

「もう２度と電話をするな！！ボケ！」ガチャッ。

それからも引っ切り無しに電話がかかり、たまに応答しては「もうあんたに用はない！」と言って一方的に切った。

相手は住所不定、正体不明のやつらで警察は手を出せないことはわかっていたが、仕事の後、娘を保育園に迎えに行ってから警察に行った。
その間、実家の近所の家に「お宅の近所の○○が金を返さなくて困っている。金返せ！」と嫌がらせがあったとの連絡があった。
警察ではやはり何の対処もできないとのことだったが、担当の人が親身に相談にのってくれた。
とにかく無視するか、毅然とした態度を取り続けることしかないとのこと。
私の取った対応で正解だった。
大抵の人は警察に行って何も対処の方法がないことを知ると、お金を払ってしまうらしかった。

こういった類のヤミ金にはヤクザは少なく、殆どがただのチンピラか、大学生などの普通のお兄ちゃんらしい。
しかも、足がつくので１００％目の前に姿を現わすことはないとのことで、それを聞いて一安心。
帰りに近所に謝罪に行くための菓子折りを買って実家へ向かった。
実家には母と兄本人、従兄姉たちが集まっていた。
そこで延々と話し合い、兄へのお決まりのお説教をし、とにかく全員が毅然とした態度でヤミ金に屈しないことを決めた。
その間にも実家に電話がかかり、また口論。

私　「お金払うよ。取りに来てくれるか、住所教えてくれたら送る。」

というと、当然、拒否する。

私　「じゃあ、今から言う電話番号に電話してそこに相談して。」と、さっき教えて頂いた警察の電話番号と担当者を知らせると、

ヤミ「け…警察じゃねーか！話したいなら、あっちから電話させろよ！」

下４桁が０１１０だったので、すぐにバレてしまった。
私にかなり腹を立てているらしく、逆上したヤミ金が

ヤミ「そんなことだから結婚できねーんだよ！ブス！ヤリマン！」

私も負けじと言い返し、電話を切った。
２１時過ぎに自宅へ戻ると、留守電にメッセージがいっぱいで、殆どがヤミ金から私に対する中傷メッセージ。
その中には、実家の近所のお宅の名前をずらっと読み上げ、
「この人たちに迷惑がかかりますよ～」というものもあった。

実家の電話番号は電話帳に掲載されているので、近所の人も探しやすい。
警察によると、覚えのない出前が届いたりすることもあるらしかった。
本当に腹がたつやつらだが、何をされても、何を言われても、絶対に屈しない。
女の底ヂカラを見てろよ！！！

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