以前、タレントのローラの父親が逮捕されたことがあった。
バングラディシュの病院だか医者だかと共謀して、医療行為を受けたと偽り、国保の海外療養費を受け取った詐欺容疑。
その事件が影響したのかどうかは定かではないが、平成25年から海外療養費の申請が厳しくなっている。
厚生労働省に電話をした。
- アメリカで受けた医療費の全額が海外療養費の申請対象になり、保険会社から病院へ支払われた分は明細があればいいと役場から言われ、申請の準備を進めていた。
- 後日再び役場から連絡があり、保険会社が病院へ支払った領収証の原本がなければ審査はできないと言いだした。
- 保険会社が病院へ支払った領収証は保険会社のものなので、私が入手することは物理的に不可能であり、役場や審査機関の言っていることは辻褄が合わず納得がいかない。
上記の内容をかなり詳細に説明をした後に、厚労省の解答は保険会社が病院へ支払った証明には領収証の原本ではなく明細でも大丈夫とのことだった。
さっそく役場に連絡をして厚生労働省に確認した旨を伝えたところ、本当にくだらない解答が返ってきた。
「でも、県の担当者が原本でないと審査できないと言っているんです」
「はぁ？厚生労働省が領収証の原本ではなく明細でいいって言ったんですよ。県より国の方が正しいでしょう！」
そして数日後にすべての書類を持って、役場へ行った。
すると、担当の女子職員がこんなことを言い出した。
「実は、保険会社から病院へ支払われた医療費は、やっぱり支給の対象にはならないんです。私が勘違いしていました。すみません」
はぁ？？？？？？
もう意味が分からなかった。
それまでの1カ月間、やってきたことの全てがムダに終わるってこと？
もう何か本当に疲れてしまって、頭が回らなくなっていた。
気持ち的にはめちゃくちゃ大声で文句を言いたい気分ではあったけど、そんなことをしてもその女子職員を泣かすぐらいで終わるのは目に見えてる。
それじゃあ、最初に療養費の申請をしようとしていた金額18万円が正しかったということか。
しかも、その女子職員、実は月ごとに申請を分けなければならないんです…と言い出して、入院は4月～5月と月をまたいでいたので、申請書を書き直す必要があった。
それを女子職員とふたり、役場のカウンターで数時間かけて計算したり記入し直したり…もう本当に勘弁してよ…という感じだった。
海外療養費の件は、これで終わるはずだった。
でも今回ブログに書きながら、辻褄が合わないというか、何かがおかしいことに気づいた。
厚労省の解答は「領収証ではなく明細でもOK」だった。
ということは、保険会社が病院に支払った医療費は、申請の対象になるということではないか。
なんで、あの時気づかなかったんだろう。
海外療養費は2年以内に申請しなければならないので時間がない。
コロナウイルスの件で、本当に大変なときに申し訳ないとは思ったが、先日ふたたび厚労省へ電話をした。
昨年問い合わせたときの担当者が不在だったので、昨日、改めて厚労省から連絡がきた。
私は以下の2点について回答を求めていた。
- 民間の保険会社から保険金が支払われる場合、国保の海外療養費は支払われないのか。
- 支払われない場合、昨年、厚労省へ問い合わせた際、なぜ病院へ支払われた医療費の領収証は原本ではなく明細でもよいという回答だったのか。
1 に関しては、やはり支払われないとのこと。
他の自治体のサイトに「民間の海外旅行損害保険等との併給調整は行いません」とあり、民間の損保会社から保険金が支払われても海外療養費を支給すると書いてあることを伝えると、病院への支払いを私が直接支払っていたら支給の対象となったが、保険会社から病院へ支払われたので対象にならないと言われた。
その旨どこかに明記してありますか？との問いには、平成〇年の～なんて回答だったが、読む人によってどうとでも取れるような内容だった。
これが本当に正しい回答であるとするなら、病院に直接支払いをした人に限り他の損保と併給するということになり、娘のように莫大な医療費がかかった場合でも、どこからか借金でもして、一度病院へ支払いをしていたら海外療養費が支払われていたということか。
ではなぜ去年問い合わせたときに、病院へ支払ったという証拠は明細でも良いと言ったのか。
2 に関しては、その時に対応していた人が覚えておらず、なぜそのような回答をしたのかわからないとのことだった。
今回、役場の職員の誤った知識と対応、そして厚労省の中途半端な回答のお陰で、1カ月もかけた翻訳作業がすべて無駄に終わり、当たるところもなく本当に不完全燃焼。
せめて役場の職員が若い女の子ではなく、以前私を思い切りバカにした法務局のおじさんみたいな人だったら、めちゃくちゃ文句を言ってやったんだけど。
ほんと腹立つわー。
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