スザンヌ・ベガが歌う…no more 児童/幼児虐待

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ラジオから懐かしい曲が流れている。
スザンヌ・ヴェガ(Suzanne Vega)…近々ツアーで来日するらしい。
” I am sitting in the morning…”で始まるアカペラ曲 Tom’s Diner。
コーヒーのクリープだかマリームだか忘れたが、コマーシャルのBGMで初めて彼女の歌声を聞いてから15年にもなる。
その彼女の代表曲とも言える曲“Luca”は当時、社会現象を引き起こした。

児童虐待をテーマに、ルカという男の子の視点で描いたこの詞を聞くと怒りと切なさとやりきれない思いが交互に浮かんでは消える。
当時の日本では児童/幼児虐待がマスコミに取り上げられることは殆どなかったが、近年では確実に虐待を受け傷つき死んでいく子供たちが後を絶たたない。
当時アメリカでこの曲がヒットした背景に今の日本のような深刻な問題があったとすれば、日本は確実にアメリカと同じ道を歩んでいると言えるが、未だ解決の糸口が見つからないアメリカを反面教師に、日本はどうすればいいのかを学ぶ必要があるように思う。
もうこれ以上、子供たちを苦しめないで…。

LUCA
My name is Luka
I live on the second floor
I live upstairs from you
Yes I think you’ve seen me before
If you hear something late at night
Some kind of trouble. some kind of fight
Just don’t ask me what it was
Just don’t ask me what it was
Just don’t ask me what it was
I think it’s because I’m clumsy
I try not to talk too loud
Maybe it’s because I’m crazy
I try not to act too proud
They only hit until you cry
And after that you don’t ask why
You just don’t argue anymore
You just don’t argue anymore
You just don’t argue anymore
Yes I think I’m okay
I walked into the door again
Well, if you ask that’s what I’ll say
And it’s not your business anyway
I guess I’d like to be alone
With nothing broken, nothing thrown
Just don’t ask me how I am
Just don’t ask me how I am
Just don’t ask me how I am

【日本語訳】(私が訳しましたので間違ってたら笑って見逃して下さい。)
僕はルカ。2階に住んでいるんだ。君ん家の上だよ。見たことあるでしょ?
もし夜中に何か聞こえても…けんかのような大きな音が聞こえても、
何があったのかは聞かないでね。何があったのかは聞かないで・・・。
僕が不器用だからいけないんだ。大きな声で喋らないようにしてるんだけど。
僕がバカだからいけないんだ。偉そうにしないようにしてるんだけど。
泣くまでぶたれるけど、口ごたえはしちゃいけないんだ。口ごたえしちゃだめなんだ。
うん、僕、大丈夫だよ。家に帰るよ。いいんだ。君には関係ないことだから心配しないで。
でも、ひとりになりたいな。何も壊れたりしないところで。何も投げられたりしないところで。
僕のことは何も聞かないで欲しいんだ。僕のことは何も聞かないで…。

いつもありがとうございます。
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コメント

  1. kaoさん、こんにちは。風邪の具合はいかがですか。
    地震があったりして、身体が疲れたのかもしれませんね。
    お大事になさってくださいね。
    Suzanne Vega、懐かしいですね。
    ルカを初めて聞いた時は衝撃的でした。
    虐待されている子どもには、
    自分が悪いと思い込んでしまう傾向があるようです。
    私たちは、どうしたらいいのでしょうね。

  2. ラン子さん、いつもありがとうございます。
    声は少しだけ出るようになったんですが、あとは症状は変わりませんね。
    何の薬を飲んでも効かないなんて・・もしかして私って不治の病に侵されてる?なんて想像が飛躍しすぎて、一瞬、涙目になってしまいました(笑)。
    子供の虐待に関するニュースを耳にするたびに、泣きそうになります。
    小さな心と体で、死ぬほどの恐怖と痛みを受けるなんて、何のために生まれてきたのか・・・。
    私が納得いかないのは、虐待で人がひとり殺されてしまっても罪が意外にも軽いこと。
    10年以内で出てこれたりするんですよね。
    子供でも大人でも命の重さは同じなのに・・・。
    いっそのこと、虐待をしたと認定された大人はみんな2度と子供をつくれない体にして欲しいです。

  3. 嫌なニュースは毎日沢山聞かされますが、嫌なニュースの中でも実子虐待のニュースほど絶望的な気持ちになるニュースはありません、子供にとって最後の盾となるべき親から虐待を受けなければならない子供は一体誰が守るのでしょうか、虐待によって死に至ってしまった子供も悲惨ですが、何とか虐待されながらも生き延びた子供も心に深い傷を負い一生トラウマを背負い生きていかなければなりません、結婚は当人同士の同意の上ですから二人がどうなろうと、それは当人同士の責任の範疇です、しかし出産となると話しは違ってきます、出産は産む事が目的ではなく、生まれた子供を育てられるか、あるいは育てる意欲があるかどうかが本質であり、育てていく自信も意欲も経済力も無いのに、「出来てしまったから産もう」ではあまりに無責任であり生まれてくる子供が悲惨過ぎます。<つづく>

  4. <つづき>
    これ以上「自分の子供を育てる」という生物としての基本的な本能をどこかに捨ててしまったような人間が増えるのであれば、妊娠出産の為の資格という事も必要になってくる世の中になっていくような気がしています、こんな資格が必要
    になる世の中なんて考えたくもありませんが、中国では意味合いは違いますがかなり以前より「一人っ子政策」という産児制限も行われているし子供を守る為には1914年にサンガーが提唱したバース・コントロールの現代版のような政策も必要になる日が来るのではないでしょうか、いずれにしても、将来のある子供達が狂った親の犠牲にならない事を願わずにはいられません、子供を虐待するような親は宮崎駿の「パンコパ」でも観て優しい心を取り戻して欲しいものです。
      

  5. 追伸、虐待という語句に反応してしまい長々と書きすぎ、文字数オーバーでエラーが出てしまいました、二つに分けてコメントするほどの内容ではないのですが分ける事をお許しくださいと、この追伸を入れたところ、またエラーが出てしまいなんと3つに分けるはめに・・・ご迷惑おかけします。

  6. naokiさん、こんにちは。
    本当に虐待のニュースを聞くたびに、自分たちが何もできないことを悔しく思います。
    育てられないのに、避妊をしない→堕胎しない→出産する→虐待する→死に至らしめる。
    そんな大人たちの多くが、子供のときに虐待を受けた経験があるようです。
    虐待されたが死なずにトラウマを背負って大きくなって、そして親になり自分の子を虐待する。
    この悪循環が繰り返された結果が今の日本なのかもしれません。
    この件に関しては、書きたいことがありすぎて考えがまとまりません(今、何度も途中まで書いては消し・・を繰り返していました・・)。
    悔しいし、悲しいし・・・色んな感情がごちゃまぜになってしまいます。
    いつか改めてブログに書くつもりです。
    まとまりのない返信でごめんなさい!

  7. Lucaの日本語訳を探していたらこちらのページがヒットしたので来訪した者です。こんばんわ。
    They only hit until you cry
    And after that you don’t ask why
    You just don’t argue anymore
    の部分なのですが、
    彼ら(パパとママ)はただ(僕を)叩いているだけなんだ。(何事かと)あなたが批判しに来るまでね。
    そしてその後で「何で(こんな事をしているの)?」と聞かないで。
    もう、(うちの親と)口論しないで。
    といったニュアンスだと思うんですよね。CDに付いていた日本語訳も「僕が泣くまで叩く」という意味で書かれていましたが、この歌はルカの視点ではなく、ルカを見ている(話を聞いている)自分の視点だと思うんです。上の階で、ただ事ではない物音がして「何をしているの!?」と訪問したら、ルカが出てきて・・・というシーンなんじゃないかと。
    ルカは、「何でもないよ、大丈夫だからほっといてよ」と無理に明るく笑みを作りながらドアを開けて家に戻っていくんです。
    この、無理に明るく振る舞っている、というのが曲調に表れているような気がするんです。
    これ聞くと、いつも涙が出ちゃいます。
    古い記事に対して稚拙なコメントで失礼いたしました。

  8. ::通りすがりさん::
    初めまして。コメントありがとうございます。
    そうですか~。
    そんな意味があったんですね。
    英語に関して、私はまだまだ未熟で、奥深い意味合いなどはなかなかつかみきれないでいます。
    興味深いコメントありがとうございました。

  9. たまたまスザンヌ・ヴェガの話題が出て懐かしく思い検索していたら、ここにたどり着きました。
    こんな悲しい歌詞だったんですね。
    読んでて泣けてきました。
    ありがとうございました。

  10. ::Hinakoさん::
    ご訪問ありがとうございます。
    つたない訳ですが、なんとなく雰囲気をつかめて頂いたようで嬉しいです。
    幼児虐待、なかなかなくならない悲しい世の中ですが、少しずつでも不幸な子どもたちが減ってくれることを祈っています。