海外療養費の申請には、以下の書類を揃える必要がある。
1. 療養費支給申請書
2. 診療内容明細書
3. 1と2の日本語訳文
4. 海外療養費の調査に関わる同意書
5. 海外の医療機関に全額治療費を支払った領収書(原本)
1と2はアメリカの医師に記入してもらう必要があったが、書類を見て気が遠くなった。
日本語の横に書かれている英語訳が突っ込みどころ満載で。
「これってスペル間違えてますよね?」と言うと、
「えっ?そうですか!すみません…こちらで作ったものなので…」と役場の女子職員。
あとで調べると、ほぼどこの自治体も内容は同じだけど、微妙に書式が違っていたりする。
こんな非効率なことに何の意味があるのか。
スペル間違いはともかく、誤訳まであるのには驚いた。
初診日が “Date of First Diagnosis” になっていて、diagnosisって診断(結果)という意味なので、少なくとも最初に診察を受けた日ではないはず。
絶対間違えてるよなぁーと思って調べると、どこの自治体の申請書にも初診日の横に”Date of First Diagnosis”と書いてあって、こうなると私がおかしいのか?とも思えてきた(誰か英語が得意な人、教えて~)
娘の場合、初診日は4月20日で診断結果が出た日はその1週間後なので、どっちの日付を書けばいいのか役場に問い合わせると、「じゃあ、どちらでもいいですよ」って…本当に適当。
その上、病院名と医師のサイン…これは普通だけど、医師の自宅の住所まで書かなきゃならないなんて、本当にどうかしてる。
日本の病院が診断書を出す場合でも、自宅の住所なんて書くことはないのに。
とにかく主治医に手間を取らせないよう実際の内容に近い記入例を作り、書類と一緒に国際返信切手券を同封し、
「その節はお世話になりました~お陰様で娘はずいぶん回復して~あなたのお陰~実はお願いがあって~よろしく頼むよ~」といった内容の手紙を添えて、病院ではなく名刺に書いてあった主治医のオフィス宛に送った。
さてここまでしたところで…アメリカの主治医がわざわざ面倒くさい書類に記入してくれるかどうかはわからない。
診療明細書は本当に面倒で、初診料がいくら、レントゲンがいくら、麻酔がいくら、検査がいくら、看護師代がいくら…なんて、細かく書かなきゃならなかった。
月ちゃん曰く、アメリカ人って適当だからデスクの書類に埋もれて、そのまま葬られるんじゃない?とのことだったが、とにかく信じるしかない。
その他の書類で気になったのが、5.海外の医療機関に全額治療費を支払った領収書(原本)。
娘にかかった医療費の9割以上は保険会社から支払われたので領収書はないと言うと、役場の職員は、保険会社から支払われたことがわかる明細があれば大丈夫だと言った。
それで、アメリカのエージェントに連絡して、保険の請求で必要なのでその明細をメールで送ってもらうようにお願いしたところ、送られてきたのはいいが、何枚かページが飛んでいたりしている。
「ごめんね~なぜか全部はないのよね~」と言われると強くは言えなかった。
だって、医療費の殆どをアメリカの保険会社が支払っているのに、それを日本でまた請求するんかい!?と思っているだろうし、そうなるとあちらも必死になってくれないだろうから。
そんな感じで、色んな事があまりに中途半端だった。
とにかく、アメリカの主治医から書類が届かなければ申請すらできない。
首を長くして待っていたら年が明けて2019年になり、ちょうど1年前の今ごろだったか、忘れたころにアメリカから封書が届いた。
いつもありがとうございます。シングルマザーのブログランキング
コメント