一泊二日東京珍道中・忘れ物の巻

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先日私がよく忘れ物をすることをブログに書いたせいで、すっかりそのイメージが定着してしまったので、東京行きで、まんまと忘れ物をしたらまた皆さんの笑いものになるかと…気合入れてパッキングをしたお陰で忘れ物はなかった…と思う。

撮影当日、スタジオへ向かうために友人に最寄の駅まで送ってもらい、千葉から東京へ向かった。

撮影場所の五反田までは乗り換えが2回、少々とまどったとしても多少は時間的に余裕があった。
今回の東京で一番意外だったのは、子連れだということで席を譲って頂く機会が何度かあったこと。
そのときは一度目の親切のお陰で、ふたりとも座席に座ることができた。有難い。

ガタン…ゴトン…ふたりとも心地よい電車の揺れに誘われていつの間にか眠ってしまっていた。
そして、ふと目が覚めて顔を上げると目の前のドアが開いており、ホームの看板の文字を見ると、あーーーーーっ!乗り換えの品川!!
Beを起こして慌てて電車を降りた。

ふーっ…危なかったねーなんて言いながら駅の階段を上り始めたとき、異変に気づいた。
あーーーーーーーバッ…バッ…バッグがなーーーーーーーーーい!!!

財布などの入った小バッグは肩から下げていたものの、その他の荷物の入った大バッグを網棚に上げたまま降りてしまっていた。

既に電車は動き始めており、私たち親子にはなす術もなかった。

そのバッグには大切なものが2点入っていた。
そのひとつは今回の撮影のためのお洋服が数着と靴…これがなければ行く意味がない。
そしてもうひとつが大事な大事な私のデジカメちゃん。

あぁ…なんてこと…私は一体、なんてバカ野郎なのぉぉぉーーーーと自分を責めながらも、その事実を認めたくない自分もいたりして。
とにかくあのバッグを取り戻さなくちゃと、慌てて駅員室へ駆け込んだ。

駅員さんに事情を話すと、次の大きな駅である(小さな駅だと駅員がいない場合が多いらしい)横浜へ電話してくれるが、何度電話しても一向に出ない。

「横浜までどれくらいかかるんですか?」
「約20分です」

えーーーもし横浜で見つかっても往復40分かかってしまう…こうしてはいられないと、横浜で見つかるかどうかさえわからないのだからと止める駅員さんに時間がないので見つかったかどうかの確認はこちらから電話すると言い残し次の電車に飛び乗った。

電車に乗ってからBeを見ると目にいっぱい涙をためていて、声をかけるとすぐに泣き出した。
うろたえた私の姿から不安になったのと、洋服がなくなってしまったのがショックだったようで、必死になぐさめていると近くの人が座席を譲って下さった。

あぁ…もう本当に、なんて情けない親なんだろう…と自分で自分がイヤになってくる。
途中から品川の駅に見つかったかどうかの確認の電話をするが、何十回電話しても全く繋がらない(一体、JRの電話ってどうなってるんだっ!)。
そうしているうちに横浜につき、電車を降りて足早に駅員室へ。

事情を話すが、駅員室には長時間人がいなかったとかで、そんな連絡は受けていないとのこと。
すぐにまた電車に飛び乗り、次の駅へ。
そしてまたその駅でも連絡はきていなかった…。
あぁ…もうアウトだ。
バッグの追跡は諦めて、品川方面に向かう電車に飛び乗った。

もうどうしようもないので、事務所に電話して事情を話すと、テキパキとすぐに撮影場所へ連絡を入れてくれて、スタイリストさんが何着か洋服を持っているのでとりあえずそのまま向かえとのことだった。

10分ほど遅刻して到着すると、Beの次のモデルさんが早く着いたとかで順番を入れ替えてくださっていた。
平謝りの私に、スタッフ全員が同情の眼差し…情けない。
でもちょっと一安心。

泣きべそをかいていたBeも撮影では笑顔をつくることができた…あぁ…仕事人Beちゃん、ありがとう。
それだけでママは救われたわ。
撮影が終わり、再度、品川駅へ。

結局、終点の駅に連絡はついたらしいが、それらしきバッグの忘れ物は見当たらなかったとのことだった。

終点にないということは、途中で誰かが持ち出しているとしか思えない。
中を開けてみると、一眼レフのカメラが…リサイクルで売りに出しても5万円~7万円ぐらいのお金は入るだろう。
そんな見知らぬ人のことを想像するだけで、私の心はど~んより。

そんな私を見かねた駅員さんが、

「もしかすると、まだコンピューターに登録されていないだけかもしれませんし…」

「そっそっそれじゃあ、まだ見つかる可能性はあるんですよね?ねっ?」

「そっそうですね…今日の夜ぐらいには登録されているかもしれません…」

重い足取りで、遺失物係の部屋をあとにした。

小バッグひとつを肩から下げ、Beと寂しげにパンを数個買って、博多行きののぞみに乗った。

頭に浮かぶのはあのバッグのことばかり。
一眼レフデジカメと、Beの新品のお洋服と靴…化粧品(お陰で昨日、今日と私はスッピンでウロウロしている)、洗面具、その他もろもろ…
今回の交通費だけでも結構お金がかかっているのに、バッグの中身をあわせると総額20万円近い東京行きとなった。
そう考えると更にどん底まで落ち込んだ。

自宅へ着いてから、最後の頼みの綱…もう1度だけ品川駅に電話してみた。
もうこれで発見されてなかったら、既にヤフオクにでも出品されてるかもしれないと思った。
そう思うと、カメラに名前でも彫っておくんだったと考えたりするが、既に後の祭り。

「昼間に7番ホームの電車にバッグを忘れたkaoですが…」

カチャカチャとキーボードを叩く音がした。

「あー…出てませんねぇ…」

あぁ…やっぱり。
もうダメだ。今年いっぱいぐらいは立ち直れない…
しきりに残念そうな言葉を口にする私に係りの人が

「もしかするとまだ入力されてないだけかもしれませんし…」

「もっもし、もしあったら夜中でも早朝でも構いませんので、必ず電話を下さい!!!」

そう言って、電話を切った。

その頃から胃がキリキリ痛み出し、体調がどんどん悪くなっていった。
あぁ、神様、仏様、ごめんなさい。私が悪うございました。

なんで網棚にバッグを上げてしまったんだろう…普段はそんなことしないのに。
行きの飛行機の中でさえ、バッグを上に上げるのがイヤで足元に置いていたのに、それなのに…なんで~?

お洋服や靴だって、殆どが新品で、カードで買ったんでまだ支払もしてない。
なんで私ってすぐにどこででも寝てしまうの…電車で寝てしまって失敗したことなんか何度もあるのに…。
もう本当に自分のバカさ加減がイヤになった。

そして翌日、ど~んよりとした気持ちで5時半ごろ目が覚めた。
胃が更に痛くなっていた…なんだか気分も悪い。
やることはいっぱいあるのに、何をする気にもなれず、ぼーーーーーっとして、そしてまた昨日のことを悔やんでいた。

すると6時40分ごろ、突然電話がプルルルルルッ…
こっこんな時間に電話があるなんてもしや…と慌てて電話を取ると、やっぱりJRからだった!

「それらしきバッグがありました!」

キャーーー!あったあったーーーー!あったよーーーー!
飛び上がって喜んで、何度も何度も係りの人にお礼を言った。
神様、仏様、届けて下さった東京の方、JRの方、どうもありがとーーーーーー!

と、まぁ…こんな具合だったわけです。

で、まだバッグ自体は手元に戻ってきてはいないので、中にカメラがあるかどうかはわかりません。
でも、もう無くても、とりあえずBeのお洋服が戻ってくるだけでもいいかなとも思います。
バッグが実際にJRに届けられたのは東京駅だったらしく、私が乗っていた電車とは違う路線で、しかも逆方向行きなのだから、拾った人は電車を逆に乗り換えて、そしてまた違う路線に乗って東京駅に行ったようで…拾って頂いて疑うのは申し訳ないのだけど、半分は諦めている状態です。
これもみんな私の不注意からきたことで、またもや高~い授業料を払って学習したんだと思うしかないのかも…。
皆さんも、居眠りと忘れ物にはご注意あれ。

いつもありがとうございます。
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MotherLeaf*

コメント

  1. kaoさ~~ん;;;
    忘れ物は気をつけてくださいよぉぉ。
    なんだか読んでて切なくなってしまいました。
    バッグを忘れた自分を責めてたり、
    Beちゃんに悲しい思いをさせてしまったという思い、
    バッグは戻ったがカメラは盗まれているかもという疑い。
    そうとうなストレスだったと思います。体調が悪くなった原因もきっとこのせいですね。
    でも何事も勉強ですよね。悔やんでも仕方ありません。
    今度から気をつけなきゃなって、前向きに。
    まだまだお忙しいでしょうけど、なるべくゆったりしてくださいね!

  2. え~ん(><。 たいへんだったんだね~
    私も学生時代に野暮用で訪れたNYで車レッカーされちゃった雨の夜を思い出したよ…
    読んでて脂汗がでたww
    後から思えば、「何であんなことしちゃったの…」って後悔することってあるよね~
    慣れない母娘旅だったんだもん。 そういうこともあるよ。 
    当日のJRの対応の鈍さがちょっとイライラだけど、ちゃんと電話も入れてくれたんだもんね。
    荷物だって、もしかしたら親切な、でも急いでる人が拾って駅員さんをやっと捕まえる余裕ができたのが東京駅だったのかもよ。
    全部返ってくるといいねー

  3. らいちゃん、大変やったね・・・
    読みながらハラハラしたよぉ。
    でもとりあえず見つかってよかったね!
    中身がそのまま出てくることを祈ってるよ~!!
    実は私も前回日本に帰る一週間前に航空券の入ったバッグを電車に置き忘れてらいちゃんと同じような思いをしたっけ・・。
    ラッキーなことに、この泥棒の多いシドニーの電車で私のバッグは財布、航空券、携帯すべてまるごと見つかったのでしたー。
    やっぱ付き合い永いと似てくるのかねぇ??

  4. え~~~~~?!大変だったね!
    でも最後まであきらめないで!
    奇跡もある!(–) 
    そりゃ具合も悪くなるよ・・・・・
    負けるな~~~!

  5. ええ~!!(@@)そんな事になってたんやね!!
    でも、まだ分かんないじゃん!
    駅員さんのいない駅もあるから東京駅に持っていったのかもしれないし・・・
    全部無事に返ってきたらいいね~
    そんな状況でBeも頑張ったんやね(^ー^)
    もちろんkaoも頑張ったさあ!
    私ならショックのあまり、次の電車に乗って追いかける事も出来ないよ・・・
    あんまりクヨクヨするな~風邪がぶり返すぞ!

  6. ちょっと、Kaoちゃん、
    読んだ後で私まで心臓どきどきよ。
    ななさんのコメントじゃないけど、私も読みながら脂汗が出てきたわよ。品川駅の騒々しさのビジョンプラス24の秒針が頭の中でこだましています。。。。
    カバン、見つかっただけでもよかったよ、とりあえず。動揺しすぎてこれ以上気の利いたコメント今はかけないよ、すまん。

  7. わぁっ、KAOサン、ホント大変でしたね
    んで、失くしたときの気持ち、すごくわかります
    ホント、ズーーーーーンってくるんですよね
    自分をせめてしまうのも・・・・
    中身、ちゃんと戻ってくるといいですね
    あぁ・・・
    しかしKAOサンって・・・
            ↑後に続く言葉はご自由に(笑)

  8. 本当に大変でしたね。
    お疲れ様でした。
    でも、撮影は無事に出来たとのことで、良かったです。
    中身も無事だといいですね。

  9. うおぉーー、大丈夫かぁーー。読んでる私の方が緊張したよぉ。
    カメラが戻ってくる様に祈ってるからねぇ。でも忘れ物が、バッグでまだ良かったよ。忘れ物がビータンじゃなくて、本当によかった。笑。カメラは、大丈夫、絶対戻ってくるって祈ってるよ。万が一戻って来なかったとしても、あなたの事だから、きっとその分、商店街の年末福引きで、どど~んともっともっと良いの当ててくるような、そんな気がする。頑張ってね、りかちゃん。そして、東京アドベンチャーの旅、お疲れさま!

  10. はじめまして、まりといいます。
    私は大学生で育児の経験はきっともう少し先になるんですけど、いつもkaoさんとBeちゃんを応援させていただいてます。
    少し前の記事で、「肌色」という色についてのお話があったと思うんですけど、今日の、毎朝たしか9時から放送している”トクダネ”ご覧になったでしょうか??
    色の特集をやっていて、その中で、「肌色」がいまは「ペールオレンジ」となっていると紹介されていました。さらに、その後コメンテーターの方が、日本も人種や国籍が多様化しているので肌色という言い方はもはや古い、と付け加え言ってらっしゃいました。
    今回の、テレビという影響力の強い媒体を通して、
    肌色、というささいな言葉が人を傷つけることがもっともっと!!広まっていってほしいです^^
    これからもmother leaf楽しみにしています !!!

  11. 子供が一緒だと、どうしてもあわててしまって、目が行き届かなくなったりしますよねー・・・・
    私はどこでなくしたかわからない忘れ物がゾロゾロ・・・・すぐ気づけば探しようがあるのですが。
    Beちゃんのデビュー、楽しみにしてます♪

  12. それは悲しい!こどもにカメラを壊されるより
    胃が痛いわ。。。
    kaoさん、大丈夫ですか?
    嗚呼、読みながら、涙が出てきますわ~。
    なんて、なんて・・・・うう、言葉が続かない。
    とにかく、あとは中身が無事な事を祈ってます。
    なむ、なむ。
    それから、Beちゃんやっぱりあなたの
    芸人(?)根性は本物よ!

  13. *琴子さん*
    今回の記事を読み返すと確かにものすごいネガティブ思考の塊ように落ち込むことばっか書いてますね。
    涙が出そうだわ。
    あーーいけないいけない・・・。
    もう済んだことなんだから諦めないとねー。
    もっともっと前向きに頑張ります!!

  14. *ななさん*
    NYでレッカーされたんだね。
    そんなこと聞くと、ちょっと立ち直れたりして(笑)
    でもね、やっぱ違う路線の駅にあったってことは、最初に拾った人が必要なものだけ取って、バッグを別の電車に置いてきたんだろうなって思うよ。
    希望を持ったままでいて、実際にカメラがなかったら落ち込みが酷いから、もうないものとして考えとくわ。

  15. *hopeちゃん*
    あなたも大変なもの落としたんだねー。
    それはかなり凹むわ。
    しかも待ちに待った里帰りのチケットだもんね。
    やっぱ、似てきたかぁ??

  16. *hide*
    ねー、びっくりやろ?
    私ってなんでこうもツメが甘いんやろうね。
    昔からこうやったっけ?

  17. *tomokerock*
    バッグを追っかけて電車に飛び乗ったのは、Beがいたから出来たんだと思うよ。
    衣装のことがあったからね。
    だって、そのために東京に行ったんやもん。
    もうこんなこと2度と懲り懲りだわ。

  18. *conちゃん*
    私と同じ気持ちになってくれてありがとう。
    なんだか申し訳ないっす。
    今でもそのときのことを思い出すとドキドキしてくるよ。
    あぁ、よくこんなんで今まで生きてこれたもんだ・・・。

  19. *ベリママさん*
    >あぁ・・・
    >しかしKAOサンって・・・
    なに?何~?その後ってぇぇぇ??
    やっぱ、大バカ野郎かしら・・・。
    それともおっちょこちょい?
    あぁ、自分でも呆れますわ。

  20. *オールいまいちSTAR☆さん*
    ありがとうございます。
    でも本当に撮影だけは無事に済んで良かったです。
    Beのお仕事が増えてギャラも増えたら、Beに買ってもらおうかな・・・カメラ。

  21. *月ちゃん*
    ありがとう。
    かなり落ち込んでたんだけどね、でも苦労を共にした(?)あなたに励ましてもらうと心強いわ。
    でもね、福引で更に高いカメラを当てるほど、私って強運だったかしら・・・
    お年玉つき年賀ハガキでも未だに切手シート止まりなんですけど・・・。

  22. *まりさん*
    初めまして。
    応援して頂いて、ありがとうございます!!
    その番組は知っていますが、その時間はとっくに仕事をしてましたので観てません。
    でもあんなメジャーな番組で取り上げられるなんて嬉しいです。
    逆に言えば、それほどまだ浸透していないってことなんでしょうけどね。
    まりさんのように若い方、これからお母さんになられる方に、この件を真剣に捉えてもらえたことだけでも、今回の記事は意義のあるものだったと思います。
    ありがとう!!

  23. *マダム・サオンヌさん*
    お久しぶりです。
    なんとなく気になってたんですが、大変なことがあったようですね(ごめんなさい、こんなとこで)。
    久々に覗かせて頂いたら様子がすっかり変わってたもので、同じように子供の写真を出したりしている私としては、何があったのか気になってしまって、コメントするかどうか迷っていたところでした。
    色々ありましたが、Beの撮影は無事に済んだので良かったです。
    今回のことがトラウマにならないうちに、すぐにお仕事の話がきたらいいなぁって思ってます。

  24. *kabasai*さん*
    うぅ・・・泣かしてしまったのね。
    同じ気持ちになってくれて、どうもありがとう。
    ほんとどうしようもないバカタレですよ。
    よくこんなんで、シングルマザーをやってられるなぁと自分でも感心するほど。
    親がこうだから、子供がしっかりするんでしょうね・・・。
    じゃあ、このままでいいかな?(ダメー!)

  25. かばん見つかってよかったね
    中身はきっと大丈夫あるよ!
    私はBeちゃんの偉大さに驚かされました。
    私も8月にライゼの撮影(モデルとかじゃあないですがキッズモデルの撮影会に参加した)のとき、乗る電車間違えて、予定よりも15分も遅れて、数分遅刻して着いたのよ。
    もう電車乗り換える間もないしで何度も時計みて顔あせっていました。
    するとライゼも困惑して泣きそうになってる。
    きっと私が泣きそうだったんだろう。。。
    で、撮影現場着いてもライゼはなじめないまま、着いて5分ほどで名前呼ばれて、結局笑顔は最後の2,3分しかつくれなかった。
    Beちゃんは偉大だわ!

  26. *Reisemamaさん*
    ライくんはまだ小さいからよ~。
    Beももっと小さいころは人見知りが激しくて、モデルなんて無理だなーって思ってたもの。
    それがいつの間にか、ここ一年ぐらいかな・・目立つこととか、人に見られることとかを意識するようになったんだけど、親の私でもこれほど変わるとは思わなかったよ。