ギリシャの旅・その3

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海外でバスに乗るたび思うのだけど、日本みたいに「次は~」なんてアナウンスが流れるわけではないので降りるのに苦労する。
念のため、バスの運転手さんに「○○に到着する前に教えてね♪」と頼んでいたのだけど、おいおい…到着してから教えるなよ(--;)
慌ててバスから降りてユースホステルを目指す。

住宅街をぐるぐる回りながら、やっと見つけたユースの入り口は近所の住宅とさほど変わりのない(というか普通の家だよね…)外観で、なかなか見つからないのも無理はない。
応対に出てくれた黒人の男の子にユース内を案内してもらいながら、フェリーからのことや、道をでたらめに教えたヤツのこと、機関銃のように相手のことも考えずに喋りまくるとスッキリした。
とにかく心の中のもやもやを晴らすには喋るしかなく、ニコニコしながら聞いてくれた彼には感謝・感激♪

このアテネでは4日間滞在する予定であったが、私の持っているヨーロッパ脱出用の航空券といえばロンドン発(・・;)。
4日後にギリシャからロンドンへ移動する必要があった。
かと言って同じルートで帰るのも結構大変なので、ここは一気に飛行機で飛ぶことにした。

街を散策しながらチケットを買いに出かける。
ポケットの中の「地球の歩き方・ヨーロッパ編」の切り抜きがなかなか役に立った。
ダウンタウンに航空券を取り扱っている代理店ばかりが密集している地域がある。
その中の1件に入ってみるが、値段が折り合わず(私がケチなだけ?)、すぐに出て、また次の店へ。
すると日本人大歓迎モードの豪快なおばちゃんが出迎えて下さった。

「うちはね~~日本人の方がよく来るのよ~~。ほら、日本のガイドブックにもオススメの店として掲載されてるし~」と、数年前のボロボロになった地球の歩き方を見せてくれた。
あっ…本当だ…じゃあ安心だわね~~。
とりあえずロンドン行きの予約状況や金額を調べてもらうことにした。

待っている間に、何気なくポケットの切り抜きを出してみると、あれ?この店、最新版にも出てるわ…しかしよ~~く読んでみると…絶対に入ってはいけない店と書いてある。
日本人相手のぼったくり代理店なんだそうだ。
数年間で何がどうなったのかは知らないけど、とりあえずあの本を見た日本人が店へ行き、売り上げが増えて欲が出たんだろうか。
いつの間にか、危険な店として紹介されてるよ。

おばちゃんが戻ってきたので、さっと切り抜きをポケットにしまいこんだ。
アテネ~ロンドン間では定期便の他に、チャーター便っていうのが飛んでいる。
“人数が集まれば飛びます”みたいな感じなので、絶対に飛ぶとは限らない。
でも定期便と比べると絶対的に安いのでそちらを選ぶことしたのだが、やっぱりこの店では買いたくない。
適当にごまかすのだけど、おばちゃん、かなりのしつこさで、半ば強引に「考えてまた来ま~~す!」と手を振りながらダッシュで店をでた。

この頃の記憶が途切れ途切れなのは私が忘れっぽいから?それとも酔ってた?
バスのツアーに参加したらしい…いや、違う。近所の島に行くツアーだったかも。
そのツアーであるフランス人と知り合った。
会社の旅行で来ていたのだけど、数時間のツアーが終わってもやたらと私についてきやがる。
フランス訛りの英語はやたらと聞き取りにくく、Hを発音しないので、HOTELが「オテル」になりHAVEが「アヴ」になる。
日本語訛りの自分のことは棚に上げて逐一エラソーに指摘してたっけ。

アクロポリスのパルテノン神殿に一緒に行こうと誘われたのだけど、あそこって有料なので遠くから見るだけでいいや、わざわざお金払ってまで行かない~などと言ってたら、入場料を払ってやるからと言われ行くことに(単純だよな…)。
フランスの会社の旅行に全く関係のない日本人の私…思い出すだけで結構笑えるけど、お陰で貴重なものを間近で見ることができた(^^)v

彼らがフランスへ帰る前日、貧しい私にディナーをご馳走してくれた。
別れのときには、フランス式の挨拶をしていいか?と聞かれ、両頬キス2往復。
日本に帰ってから何度か彼から手紙が来たのだけど、私の名前と住所以外はミミズの這ったような字で、何を書いてるのかさっぱりわからず、もちろん彼自身の住所さえも判別不可能で返事を出せなかった。
発音より、字を注意しておけばよかったな。

ギリシャ滞在最終日、夜中に出発するであろうロンドン行きのチャーター便のために夜9時ごろから空港に入り夜中の2時ごろにやっと出発したのだけど、これがまた中央の通路をはさんで両側にシートがひとつずつしかない小さな小さな飛行機で、ロンドンに到着するまで生きた心地がしなかった。
いや~ほんと、毎回思うんだけど、こうやって文章にすると私の旅って普通の旅行じゃないよね~~。
ひとりで旅行する人って、みんなこんなこと乗り越えているんだろうかって疑問に思ってたんだけど、どうも私は特別らしい…(-_-;)
貴重な思い出ではあるけど、次に行くときは普通に旅行したいわ~~~。
<写真・左から>例のフランス人(名前は忘れた)、ツアーで知り合った日本の子、私、謎のギリシャ人(有名人?ギリシャでテレビ放映されたディズニーアニメのライオンキングの声をやったらしい…)
ギリシャの旅・その3

いつもありがとうございます。
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MotherLeaf*

コメント

  1. このフランス人、なかなかカッコいいや~ん^^
    画像のkaoさんいい笑顔~ ほんとに何があってもへこたれずに楽しんでしまえるのね! 一辺がーっと泣いたり人に話したらスッキリするところもあなたらしいな。
    字が判別不可能で手紙を書けなかったって、わかるよ!  私も昔仲良かったドイツ人の友達が国に帰る時に「今度は絶対ドイツか日本で会おう!!」って固く約束してたのに、もらってた住所の字が汚くって手紙出しても住所間違いで返ってきたよw 向こうからは手紙が来たからその返信用の住所と照らし合わせたりしながら4回くらい送ったんやけどね。 全部返ってきたwフルネームをしっかり覚えてて手書きの住所メモも取ってあって、ドイツに行ったら何とか探し出せないかな~なんて思ってるよ。 
    そのフランス人もきっとなんで手紙くれないんだろうって落ち込んでたかも。 アンタのせいですって言いたいよね。(^m^
     

  2.   一時みなかったので、心配してましたが、また楽しく
      
      よんでます。旅の話たくさんかいてね。

  3. ほんとにすごい話ですねぇ、こんな旅行はちょっと出来ませんね。
    旅行と言うより逃亡者と言ったら言いすぎかな。
    地球の歩き方はもうあったんだ。
    写真はなんか、なぞのギリシャ人と夫婦みたい。
    で、続きをお願いします。
    ところで、今日で退職ですか??

  4. *ななさん*
    このフランス人かっこいい~?
    23歳ぐらいだったと記憶してるんだけど、何でも私の言うこときくし、付いて回るんでアホか!って思ってたのよね~~。
    でも最終的には心身共に疲れていた私を癒してくれた唯一の人だったのかもしれないって思うよ。
    プチ女王様気分だったもの~~。
    字が判別不可能なのってさ~~最終的に縁がなかったのかな~。
    返事がない時点で自分の字に問題があるって気づかなかったんだろうか?
    もし他にもこんなことあったとしたら、どこからも返事が来ずに、自分って嫌われ者なんだとか思わないかな~~。
    最終手段でさ、本人が書いた住所をコピーして張り付けるってどう?
    郵便屋さんはプロだし、近くの地域の人だとなんとなく住所を割り当てることができるんじゃない?

  5. *komonさん*
    初めまして・・・ですよね?
    コメント、ありがとうございます。
    旅の話、自己満足の世界なんですが、楽しんで頂けて嬉しいです!
    褒められると調子に乗ってしまいますよ。
    これからもよろしくお願いしまーす。

  6. *kspawsさん*
    >逃亡者
    いや~爆笑です。
    どこから逃げたんでしょうか?
    普通の人はこんな危なっかしい旅行はしませんよね。
    スリル満点で結構面白かったりするんですけどね。
    ただし、危険な場合もありますので要注意ですけど。
    謎のギリシャ人と夫婦??
    いや~~それショックだわ。
    とりあえず今回の旅行記はオシマイですよ。
    またネタに困ったときにでも続きを書きますね。
    >ところで、今日で退職ですか??
    ハイ!退職しました~~!

  7. なかなか難しい議論ですね。先ず、
    1)癌は疫学的には時間の関数です。つまりそのアフリカの国の平均寿命が判らないと判断はつかない。もし40歳くらい(アフリカだとその可能性は極めて高い)だと <癌になる人> は殆どいないでしょう。
    2)それにその国の医学レベルが癌を生前に(あるいは死後にも)十分診断できるかどうかも問題。つまり我々は基礎的データーなしに議論しているということかな? 
    合衆国の統計局のHPで少なくとも各国の平均寿命は予想出来ます。此処↓
    http://www.census.gov/ipc/www/idbpyr.html
    私の blogでもこのサイトの有用性を話題にしています。此処↓
    http://diary.jp.aol.com/applet/dypyafd/20060311/archive
    それと外務省のHPでその国の状況を見るのも参考になるかも? 此処↓
    http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/index.html

  8. (続き)
    例えば先日話題にした某国の医療状況(此処↓)はこの程度しか判りませんが、実際に医療活動に携わった卒業生の話しは先に述べた通りです、日本と比較出来ません。 多分都市部を除き、この国の医療状況は <癌など診断の眼中にもない> でしょう。
    http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info4_S.asp?id=111#3
    と云うわけで、この議論はもう止めましょう。
    あ、ところで、ギリシャの話題が続いているので、その関連で1つ。 
    よく『西欧文化の源の1つがギリシャ』とよく云われますよね。でもこれは眉唾ものだ、というのが私の理解です。其れについては此処で↓ 『キケロ;ヨーロッパの知的伝統』で議論しています。…ということでまだ自分のblogの宣伝してしもうた(汗)
    http://diary.jp.aol.com/dypyafd/115.html

  9. あっ、私もkaoさんだと思わないで写真みてギリシャ人カップルだとばかり思っていました。よーっとみたら、kaoさんやん!
    あのような髪型にすると、さらに一段と日本人離れしちゃうのですね。すご~
    旅の話、私もはちゃめちゃやったけど、kaoさんのが肝据わってるよね。旅の途中で出会ってみたかったです。

  10. この写真のkaoさん、文章を読むまでは、地元の女性かと思いました。
    うーむ、かなり、かっこいいですネ。
    私も少しは、かっこよくしてみたいけれど、
    元々の作りがアレだから、無駄な抵抗のようです。(-_-;)

  11. 旅の話って行った様な気分になれて(単純?)いいですね~♪
    楽しく読ませていただきました(*^-^*)
    また旅のお話聞かせてくださ~い!

  12. *banさん*
    >ギリシャ人カップル
    ・・・Σ(゜◇゜;) ゲッ
    せめて親子にして欲しかった・・・( ´△`)アァ-
    並んだ場所が悪かったのか?
    でもフランス人の隣にいたら、きっと姉と弟に見えるんだろうね。
    banさんもヨーロッパ行ったんだよね~?
    時期は重なってなかったのかしらん?
    パリのユースで見かけた子がちょっと重めのラップトップ持ってきたんやけど、あれbanさんじゃないよね!?

  13. *momoさん*
    かっこいい?
    わ~~い!
    謎のギリシャ人と夫婦じゃなくて良かったわ~~。
    でも正直言って、「かっこいい」とはかけ離れてますよ。
    ドジばっかりやってるし(^^;;
    momoさん、サクセスストーリーだけで十分かっこいいですよ!
    私も見習います!!

  14. *Yokoさん*
    そう言って頂けると嬉しいです~~。
    でも一緒に入った気分になるんだったら、結構なスリルじゃないですか?
    とてもじゃないけど、優雅な気分でヨーロッパ旅行♪って感じじゃないですよね。

  15. 思い出した。98年の11月~99年1月あたり、バスで旅してましたよ。
    ロンドンにはいって、1~2週間滞在して、情報収集してユーロラインズのバスチケもってパリにわたって、スペインいってパリに戻って、イタリア(ベニスとフィレンツェ)いって、オランダ、ベルギーにもいったっけ。だからギリシャ方向にはいってないの。
    パソコンはその時はもっていなかったから、パリのユースの人は違いますね。

  16. *banさん*
    あれっ・・・じゃあ少しだけかぶってるかも・・・
    いや、すれ違いか??
    ヨーロッパに入ったのは確か9月ぐらいだったかな。
    banさんが行ったルート、全部行ってるわよ~~。
    2ヶ月か2ヵ月半ぐらいウロウロしてたんで、もしかして会ってるかも~~~!

  17. ほんと、すこ~しかぶってるかな?
    こんど、写真とか残っている旅の思いでをひっぱりだして、正確なこと思い出してみるよ。
    写真のすみにkaoさんがいたら、面白いのになぁ(笑)

  18. *banさん*
    >写真のすみにkaoさんがいたら、面白いのになぁ(笑)
    ほんとだわ。
    私は残念ながら殆ど写真撮ってないんだよね。
    ギリシャの写真もこれ1枚だけだし。
    いや~万が一写ってたら、笑えるよね~~~!