娘の領事館での出来事からさかのぼること5カ月。
我が家ではもうひとつ事件が起きていた。
なんと、前回確認したときは「可能であれば」ということだった筈の留学生の受け入れ(つまりホームステイ)が、「マスト」なのだと言われ、担当者のあまりに見事な二枚舌ぶりに呆れるしかなかった。
しかし娘もアメリカでホームステイをするので、拒否してしまえばこのエージェントを使っての留学がボツになってしまうかもしれないと思うと…受け入れるしかなく(いつもこんなやり方なのか?)、本当に本当にショックだった。
娘がアメリカに行くのは寂しいけれど、久しぶりに子どものいない生活を10カ月間楽しんでやろうと思っていた。
食事はお惣菜を買ってごはんだけ炊けばいいやとか、掃除や洗濯は思い切り溜めて、週末は寝たいだけ寝て…そんなダラダラとした生活が送れることを楽しみにしていたのに。
しかも、留学生は英語圏からではなく、なんとタイからやってくる。
タイなんて行ったこともなければ、どんな言葉を喋るのかも知らない(どう考えてもタイ語なのだけど)。
とにかく、留学生を受け入れることになったお陰で、私のバラ色のダラダラ生活は始まる前に幻となってしまった。
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