昨夜、数週間前に録画していた番組を観た。
教育に関する特別番組で、北野武が司会、石原知事などがゲスト出演していたのでご覧になった方も多いかもしれない。
なんだか考えさせられたことが多くここでは全てを書ききれないので、その中で一番心に残った(+号泣した)ものを紹介したい。
13年前にある小学校の先生による「命」の尊さを子供たちに肌で知ってもらう…というような取り組みがなされた。
私たちがいつも食している豚。
小学生たちは調理されたものかスーパーでパックに入ったものしか見たこともない。
その豚をクラスのみんなで育て、最後はみんなで食べようということになった。
生後2ヵ月で4年2組にやってきた豚には「Pちゃん」という名前がつけられた。
初めて触れる豚に最初はとまどいながらも、みんなで手分けをして毎日エサを与え、小屋を掃除し、エサ代を稼ぐために廃品回収などの活動も進んで頑張ってきた子供たち。
3年後、Pちゃんは大きく成長し体重は300キロを超えるまでになった。
6年生になったみんなの卒業を前に問題が持ち上がる。
Pちゃんをどうするか。
クラスのみんなで話し合った。
Pちゃんを飼い始めた目的は最後にみんなで食べるということだったのに、それに賛成の子はひとりも居なかった。
「名前をつけてしまったから食べられません。」とひとりの女の子が言った。
それでは下級生にPちゃんを委ねようか…ということになり、それにみんなが賛成した。
すると今度は親から苦情が出た。
「それでいいの?最初から食べるつもりで飼ったんでしょう?下級生に委ねることは逃げじゃないの?」そう子供に言った母親。
確かにそうだった。
そこでまた話し合いが行われた。
選択肢は4つ。
①みんなで食べる。
②食肉センターへ持って行く。
③牧場で飼ってもらう。
④下級生に育ててもらう。
毎月5万円もの食費がかかるようになったPちゃんを牧場で飼ってもらうことは無理だということになった。
でも、3年もかわいがってきたPちゃんを食べることはできない。
クラスは②と④、ふたつの意見に別れた。
せっかくの命だから、一日でも長くPちゃんを生かしておきたいという意見と、下級生に育ててもらうのはPちゃんがあまりに大きくなりすぎてしまったため子供たちに危害を及ぼさないとも限らないし、いずれ下級生たちも自分たちと同じ問題にぶつかるときがやってくるため、自分たちの代でケジメをつけるのが当然ではないか…という意見。
みんな涙まじりに意見を言い合うが、32名のクラスのちょうど半分16対16の話し合いは平行線をたどるのみで、結局、あと1票は先生に委ねられることになった。
そして先生は悩みに悩んだ挙句、Pちゃんの小屋の前で涙を流しながら結論を出した。
子供たちはその言葉を冷静に受け止めた。
トラックの荷台に乗せられたPちゃんを泣きながらどこまでも走って追いかける子供たち。
このことで傷ついた子もいるだろうが、教科書では勉強できないものを得ることができたと思う。
こんな素晴らしい授業をする先生って、日本にどれくらいいるんだろう。
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コメント
Kaoサン
私は、この番組を見ていないのですが
実は・・・(書こうか迷いましたが・・・)②で働いています
毎日毎日、何百頭という牛と豚が食肉用として「と殺」されています
日々「命」の尊さを感じてますし、本当に感謝してます
私にでさえ、割り切ることが出来ないことなのに
この子供達の気持ちを考えると、とても心が痛くなりました
でも、きっと教科書では勉強できないものを学べたと思います
いやぁぁ 読んでてどんな結果になったのか
ドキドキしてしまいました。
この授業を受けた子ども達は貴重な体験をしましたねぇ
読んでてウルウルしちゃいました。
Kaoさん 私のブログ訪問ありがとうございました!
うれしかったですー
つまらん日常ですがまたぜひ見に来てやってください。
また来ます!!
この子供達は、命の尊さ・それでも生きるために食べている現実・
食べ物を粗末にしてはいけない、ということを学びましたね。
本で読んだりテレビで見たりして知識にすることと、
実体験で吸収することとは大きく異なりますね。
子供達は凄く大きなものを得たと思います。
ところで、kaoさんがPちゃんを育てた生徒の1人だったら
4択のうちどれを選択しましたか?
実際に育てたわけではないから難しいと思いますけど、
是非kaoさんの意見が聞きたいです。
因みに私は・・・①です。
↑
ぼのむさんも書かれていますが、色々考えて
私が先生だったら、①です。
生徒だったらという想像がちょっとおよび
ませんけど、①を選びたいです。食べるとは
そういうことだから実感したいです。
こどもにはなかなか難しいでしょうね。
先生でも悩み抜くでしょうね。ちゃんと④の
案に意見した母親もなかなかできることでは
ないと思います。
こういう教育をさせてもらえる先生も
少なくなっていく一方でしょうね。
(たいてい、教育委員会の方で親から文句が
色々出てきそうだし・・・)
んー・・・。
私もきっと一番。
Pちゃんをここで食べないで過ぎたとしても 日常ではさまざまな生き物の命をいただいて食してるわけだもん。
Pちゃんを通して命の重みをしっかりと植えつけて欲しいと思う。
親として大切な命を子どもに理解させることは とても難しいし今の時代 課題のひとつなんじゃないかなって思う。
こないだ同じような内容で女子高生のグループごとに一羽づつ 鶏を与えて最後は絞めて食べるという番組があった。
女子高生たちは泣きながら鶏を絞めてた場面を思い出した。
今 子供達にこの話しをしてみんなで考えたよ。
この時間が大切なことだよね。
ミクロネシアに住んでたとき、休日に外で騒ぐ
ブタの必死の声で目を覚ましました。
カーテンの陰から外を覗くと数人の男に押さえられた
ブタが今まさに食料になろうとしていました。
ブタをしめて料理をするのは大切なお祭りの時です。
こういう日常が残っている国ももうわずかなんで
しょうね・・・
私もコレ、見ました!
偶然チャンネルまわして見始めたら
最後までとまらなくなっちゃって…。
私が見たのは途中から…というか、中盤過ぎてて
子どもたちがPちゃんの処理に
考え込んでるあたりからだったと思います。
考えても考えても結論が出ず
あげく選んだが結果思い通りでなくても
結論が出たのだから仕方ない で
ヨシとしなければいけないことを、子どもたちは
一番残酷で、一番勉強になる方法で
体験したのではないでしょうか。
でも、自分の子に同じ体験をさせたいかと聞かれたら
いまだに即答はできませんね。
見たよ~~~!
私も号泣した・・・・・
12歳の子供達に選択をさせるのは見てて本当に辛かった。
しかもプッチとPちゃんが重なって見えて(–)
スゴイ経験をしたね~~あの子供達は。
又あの先生も・・・
人間が他の動物の命を犠牲にして生きていて、だからこそ感謝し、命を軽々しく扱ってはならないということを教えるのはとても大事です。でも、名前をつけて3年も親身に育てたというのはどうかなと思いました。こうなると子供たちにとって、この豚は食肉用ではなくかわいいペットであり、豚も子供達のことを信じてなついていたんじゃないでしょうか。牧場で働く人が情が移らないように飼育している家畜に名前をつけないという話を聞きますが、プロの人でも情を移せば辛いことを無防備に子供達に体験させてよかったのか・・・。人それぞれ感受性が違うから、ひとくくりに結論を出すのは難しい気がしてます。ちょうど、昨日「動物の命は人間より軽いのか~世界最先端の動物保護思想~」という本を買って読み始めたばかりなので、絶妙なタイミングにびっくりしました。Kaoさん幅が広すぎ(^.^)
この話を数年前に聞いたことがあって、多分同じ小学校じゃないのかな?
私もその時「私だったら」って考えたんだよね~
私なら・・・1かな?
結局2,3,4って自分達の手は汚してないでしょ?ってのが私の考えなんだけどね・・・私ってヒドイ?
子供達には酷だっただろうけど、でもいい勉強はしたと思うよ。
食のありがたみってのが薄れてるし、命の重みってのも分からない子供が多いらしいよ。
強く念じたら死んだ人間も復活するって思ってる子も多いらしいし・・・
この子供達はいい先生にめぐり合えたね
先週から小さな命,小さな人生を奪う卑劣な事件が続いて,師走の気分になれません。命と言うものの価値が,今後の世代にはどう伝わって行くか考えたら,頭の中の血流が止まってしまいます。結局,日本人の男が子育てを放棄した結果ですかね。ちなみに先日より書き込みしてすみません。一応,男です。
育てた魚だったら躊躇無く食べられるような気がするのは私だけでしょうか。でも豚は食べられません。人生勉強という視点から選べば1なのですが、自分で選ぶのだったら「逃げ腰」の3、4になると思います。でも人が育てた牛や豚を食べているのですから、本当はちゃんと教えないとダメなのですね。正しい答えがあるのかどうかはわかりませんが、みんなで考えて話し合う事にも意味があるように思いました。
この経験で子供達が得たものや、辿りついた結論、答えにとって、結果はそれほど重要じゃないんじゃないかな。 自分で殺して食べなくても、豚の行方は分かっているわけだし。 最終的に心に残ったものが、命の大切さとか食べ物へのありがたみだけだったらいいんだけど、感受性は鋭くてもまだまだ周りの出来事と距離を持って考える力が未熟な子供達への影響って、予測しきれないだけに難しいと思う。 周りの先生方、父兄からの評判は賛否両論だったんじゃないかな。
そんな中この先生がこの豚の飼育に踏み切ったのは、きっと子供達との強い信頼関係が基盤にしっかりあったからだろうね。 道理だけでいえば、予定通りに①を選ぶのが本当なのかもしれないけど、あえて自分を最終的な決断を下す立場に持ってきて、そして②を選んだ先生って、やっぱり子供の気持ちをどこまでも一番に考えられる方なんだろうな。
*Mieちゃん*
仕事で係わってるからなお更胸が痛むんだろうね。
ただ単にスーパーで買って調理する人とは大きく違うよね。
あたり前のことだけど、たぶん教師でもそんなことを真剣に考える人って少ないと思うのよね。
うちの子も、そんな先生に教えてほしいなぁ。
*モチ子さん*
先日はシツレイしましたー!
ほんと、子供たちにとっては貴重な体験ですよね。
この場合は教師が教えてくれてたけど、よく考えるとこれって親が教えるべきことなのかもしれない。
考えさせられました。
*ぼのむちゃん*
私が生徒だったら食べられないなぁなんて考えてたんだけど、そのVTRの後にたけしがお姉さんのことを話してたのね。
夜店で買ったヒヨコちゃんを大切に育ててたんだけど、ある日学校から帰ってくると立派なニワトリになってた元ヒヨコちゃんが鍋になってたんだって。
お姉さんは悲しんで「食べられない」って言ってたんだけど、強くすすめられるもんだから食べてみると意外に美味しくておかわりまでしたらしい。
その話聞いたらさ、全く同じ出来事が我が家でもあったのよ。
私、既に小学生のときにこの命の実習やってたわ・・・。
*kabasai*さん*
私もね、このドキュメンタリーを観てるときは「なんで食べないんだよ~。当然①だろ!」なんて思ったんだけど、この先生が意図的に、全てのことは子供たちに考えさせて意見を出させて、先生はヒントを与える程度で殆ど傍観者に近かったのよね。
だから話し合いの中で子供たちが出した②か④から選択することになったのよ。
自分たちで考えるってとこに意義があったものだから、子供たちが食べるのと同じくらいかそれ以上に悩んで出した答えだったからそれはそれで良かったのかも・・・って最後は思えたよ。
豚を自分たちで殺して食べる人たちは、日本人の何逆倍も豚に感謝し、神聖なものとして扱ってるんだろうね。
豚たちも同じ殺されるんだったら、日本よりミクロネシアで死にたいだろうなぁ。
*ageha♪さん*
圧倒的に①が多いなぁ。
私はどれでもいいかなーって思うよ。
子供たちが十分苦しんで考えて決めたことだったらね。
これがきっかけで、もしかすると肉を食べられなくなった子もいるかもしれないし、食べるにしてもPちゃんを思い出して動物たちに感謝しながらって子もいるかもしれない。
この授業で何も感じなかった子は恐らくいないんじゃないかと思うし、先生の狙いはそこにあったんじゃないかなぁと思うよ。
親子で話し合う・・・いいね。
うちもやろっと。
*cheeseさん*
私はBeに是非受けさせたいと思うよ。この授業。
日本は豊かになりすぎたせいで食べ物を粗末にする人が多いし、お金を出せば何でも食べられる。
子供にとってはそれがあたり前だから、こんなことを経験しない限り自分たちが生きるために動物たちが犠牲になってくれてるってことを考えることないと思うんだよね。
それが食物に限らず何でも粗末に扱ったり、人や動物やモノや自分の境遇に感謝できないカラッポな人間につながるような気がしてならないの。
子供たちには結構キツイ出来事だったかもだけど、でもいい経験だよ。
*hide*
私もミルちゃんとPちゃんが重なって見えたよ~。
そしたら絶対食べれないーーー!って思ったさ。
いや、猫は誰も食べないんだけどさ。
例えばミルちゃんの皮で立派な三味線ができても弾きたくないなーって(いや、弾いたことないんだけどさ)。
ほんといい経験よねー。
*hiroyoneさん*
私も名前をつけたことは失敗だったと思います。
犬や猫などのペットと同じように、名前を呼んでるうちに必ず愛情が湧きますよね。
もし名前をつけなかったら、結果はまた違ったものになったでしょうね。
でも逆に名前をつけなかったら、あれほどの苦しみや迷いも感じなかったのかもしれないので、もしかすると逆に良かったのかもしれません。
それにしてもhiroyoneさん、難しそうな本読んでますね~。
*tomokerock*
そうそう、これって13年前にも放送されたんだってよ。
tomokerockも①かー。
私が生徒だったらね、①は選べなかったと思う。
選ぶべきとは頭でわかっていても、できなかったろうなぁ。
>強く念じたら死んだ人間も復活するって思ってる子も多いらしいし・・・
これだから簡単に人を傷つけたり、殺したりする人がいるんだよね。
ゲームとかアニメの影響??
たまごっちのリセットボタンを押すように、簡単に再生できるもんなら、私自分でリセットして、人生やりなおして、必死に勉強に励んでるよ。
自分としての人生は1度きりだから尊いし、大事にしなくちゃならない命なんだよね。
*kspaws(ninon)さん*
正解でしたー。やっぱり男性だったんですね。
でも男性が育児を放棄したからって、それだけですかね?
立派に子育てしてる男性もいれば、放棄してる女性もいるし、育て方を間違ってる両親だっている。
結局は親の私たち世代が甘やかされすぎて大切なことを学んでこなかった結果が今の子供たちじゃないかなーって思いますよ。
それにしても最近の子供を狙った事件、あまりにも悲しすぎます。
*ラン子さん*
私も魚だったら食べられます。
その違いは触れられないからじゃないかな。
名前を呼んで、体をなでなでして、・・・そんな風に可愛がっていれば情は湧きますよね。
それに人間と同じ哺乳類だから食べられないのかもしれない。
私も腰抜けです。
Pちゃんとうちのミルちゃんが重なって見えて、絶対食べられないって思いましたわ。
*ななさん*
この先生ねPちゃんの処分の検討に入る前に、みんなが食べやすいようにって、家庭科の授業で限りなく豚の形がそのまま残ってる「豚足」の調理をみんなにやらせて、食べたことない子にも全員に食べさせたのね。
気持ち悪がって食べられない子も、恐る恐るひとくち食べてみると意外と美味しいって感じたのか完食してたよ。
そんなとこにこの先生の優しさを感じてしまったのだけど、もしこれ(動物を飼育して食べる授業)を他の先生がやったとしたら、当然のようにみんなで食べるように仕向けたかもしれないし、家庭科の授業みたいなこともやらなかったと思うのね。(続く)
(続き)
これってほんとに、食べる食べないが問題じゃなく、子供たちそれぞれが命について改めて考えて、色んなことに気づくことが大事なんだって思った。
ちなみにね、この先生、今は小学校の先生じゃなくて、大学の助教授になってるのよ。
そこで先生の卵たちにこのVTRを見せて授業に使ってるんだって。
その先生の講義受けてみたーい!!
いっぱい訊きたいことあるな~^^
*ななさん*
私も受けてみたいって思ったよ。
教師のタマゴである学生たち、そのVTR観て涙流してたんでちょっと嬉しかった!
どもっ(。_。)俺もビデオに録画して見ましたよ・・・
以前コレに似た授業で(何処かの女子高??)でニワトリをみんなで雛の時期から育てて最後は調理して食べるというドキュメントやってました
もちろん今回の番組同様色んな意見に分かれて議論してましたが・・・
昔と違い食肉や料理は加工や調理されてて命の大切さや物の有難味が薄れてきてるのかもしれませんね・・・汗
今は必要な物を必要な分だけいただくんじゃなく
人間が生きていく為の必要最低限以上の贅沢や食べ残しなど食べ物、命の有難味が麻痺してしまい無意味に殺される動物や絶滅してしまった動物もいますし・・・
以前日本でも問題になった捕鯨問題なんかもありますが国の食文化の問題もありますからね・・・
どの範囲がカワイイペットで家族、どの範囲が食料か人間の身勝手のようにも感じますが必要最低限の量を食べ残さず感謝していただく事を忘れたはいけませんねm(。_。)m
*kenshinさん*
風邪の具合はどう?
治った~?
さすがkenshinさんだね。
しっかり録画してるんだ~。
やっぱり一児の父として気になるのかしら。
今は昔と違って家畜を飼ってたりする家さえ見かけなくなったもんね。
だから食肉と動物を同じものとして考えられないんだろうね。きっと。
捕鯨問題と言えば、昔、私が結婚しかけたニュージーランド人とクジラのことで大ゲンカをしたこと思い出した!
私、イルカとかクジラが大好きで、ポストカードとかグッズを集めてた時期があってね、そんなに好きならなんでグリーンピースに入らないんだって怒るわけよ。(続く)
(続き)
好きだとか言っておきながら、日本人はクジラを食べるじゃないか!って。
でもね、よく考えてみたら、牛や豚をペットとして飼ってる人もいるわけで、その人たちにとってはなんでステーキやトンカツを食べるんだ!って言うのと同じだよね。
あれ、何か話が逸れてしまったみたい。
ごめんね。