高校生が英語圏に長期留学をする場合、ELTiS（エルティス）というテストに合格する必要がある。
これは、留学先の高校で授業を受ける際に必要なリスニング力や読解力があるかどうかを判断するテストで、エージェントの担当者の話では、まず1回で受かる人はおらず、殆どの留学希望者が合格するまで何度も受けているとのことだった。
このテストに受からなければ、長期のアメリカ留学は夢で終わってしまう。
現に娘の友人のひとりは、何度もその試験に落ちた結果、行き先と留学期間の変更を余儀なくされた。
しかしネットでそのELTiSのことを調べても情報は少ないし、Amazonを覗いてみても、参考書さえも売っていない。
落ちるのを覚悟で とりあえず 1度受けてみるしかないね…と、結局そのテストに関しては私が関わることなく娘任せであった。
試験は放課後に学校で行われた。
レベルとしては実用英語検定の2級ぐらいだそうで、娘は既に1年生のときだったか英検2級を取得していたため、もしかすると1回で受かるんじゃないかと微かな期待を持っていた私。
しかし、やはり担当者の言うようにそう簡単ではなかった。
アメリカに留学するのであれば8割以上の点を取らなければならず、かと言って、できる対策は少ない。
市内の塾でELTiS対策講座をやっているのをネットで見つけたが、数万円の費用がかかると知り断念。
合格への道は険しく思えた…が、私の心配をよそに娘は2回目の試験で見事合格。
担当者は目を丸くして驚いていた。
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