「私よりいい加減な子」から娘が学んだこと

娘は、なかなかの優柔不断さで、細かいことは気にしない大らかな性格…と言えば聞こえは良いが、私からすると本当にいい加減で、毎日腹が立って仕方ない。

食器やフライパンをシンクに置いたまま長時間洗わなかったり(そのくせインスタにはオシャレな朝食を作った風な画像を掲載)、浴室の排水口や洗面所の髪の毛を取らなかったり…今日は、洗濯機に入っていたバイトのブラウスの袖がまくられたままになっていたので、「袖を元に戻さんと洗濯せんって言ったやろ！」あぁ…先週も同じことを言った覚えあり。
洗濯物を出しているのはまだ良い方で、バイトの制服などをバッグに4～5日ほど入れっぱなしにするので、次のバイトの前日の夜中や、ひどい時には当日慌てて自分で洗濯し、半乾きのままバイトへ持っていく…ということは数えきれないほどある。
最近始めたかけもちのバイトも、制服のポロシャツが乾きやすいのを良いことに、先々週だったか、家を出る20分前に洗濯をして濡れた状態で着て行ったら外が暑かったので気持ち良かったって…、これって大人の女性としてどうなの？

自宅から駅まではわずか徒歩10分の距離。
それでも帰りが遅くなるときは必ず駅まで車で迎えに行ってやっているので、バイトのシフトがわかったら必ずキッチンのカレンダーに書き込むようにと言っても、なかなか書いてくれない。
いや、シフトを書いていても、バイトが終わってまっすぐ帰って来ないこともたびたびあって、早出のシフトのときは車で迎えに行く必要はないのに、友達と会ってたとか、買い物してたとか、そんなことで結局は駅まで迎えに行かなければならなかったりする。
LINEをしても返信がないことも多く、駅に着く時間がわからずお風呂に入るタイミングを逃したり、晩酌を我慢したり、翌日早起きしなきゃならなくても最終電車で帰ってくる娘を夜中に迎えに行かなきゃならなかったりする。

以前、自宅のガレージの（上に跳ね上げるタイプの）門を開けて、迎えに行って自宅に連れて帰ると、そのまま玄関に直行し家に入る娘を見て、ムカムカムカ～～！となった。

「あんたね！わざわざ迎えに行ってやってるのに！門ぐらい閉めなさいよ！それとお礼ぐらい言いなさい！」

そう言ったら、娘はカチンと来たようでグチグチと文句を言いながら、面倒くさそうに門を閉めた。

早い時間に夕食の準備ができていても帰ってくる時間がわからないので、私と母は30分とか長いときは1時間も待った末、帰っても来なければ連絡も取れないので仕方なく二人で食べる。
先日もそんなことがあり、遊びで帰りが遅くなった娘は当たり前のように「〇分につきます」というLINEを送ってくる。

駅まで迎えに行くと、当たり前のように無言で助手席に座り、携帯を触る。
そこでまた私がムカムカムカ～～っとなり、

「あんたね！車に乗ったらまず、ありがとうとか何とか言うことあるやろ！？」と言うと、

「今！言おうと思ったのに……………………」小さな声でグチグチ。

それからは早めの「ありがとうございます」と、門は閉めるようになったけど、それ以外のことはまるで小学生に言うように繰り返し繰り返し言わなきゃならなかったりする。

娘のいい加減さは友達の中でもずば抜けているらしく、「結婚して子供が生まれたら、反面教師でしっかりした子になるんやない？ママ～しっかりして！とか」って言われた～と笑っていたが、反面教師ではなく子供が同類だった場合を想像すると恐ろしい。

そんな娘が、数日前の朝、美容学校に通う友達の作品撮りのモデルを頼まれたらしく、準備をしてバタバタと出て行った…と思ったら、20～30分ぐらいしてムスッとした顔で帰ってきた。

「その子、私よりいい加減な子で、持ってくるものをLINEじゃなくてインスタのDMで送ってきてて、そんなの気が付くわけないやん？集合時間を連絡してきたのも夜中の1時やったし。しかも、マニキュア買うのを忘れたけん、来るとき買ってきてって…」

ノーギャラでモデルを引き受けてるのに、それはあんまりだなぁと思ったけれど…

「私よりいい加減な子」と言ったのが、もうおかしくて。

私のいら立ちを少しは理解してくれたんじゃないかと…正直良い勉強だと思った。
日頃から言いたいことはたくさん、たくさんあるけれど、半分以上は私なりに我慢しているつもり。
言ってもどうせ、暖簾に腕押し、馬耳東風、糠に釘、馬の耳に念仏…結局私の言うことなんて右から左なので、私が嫌な思いをするだけ。
言ってもわからない娘には、実際に経験することが一番の勉強だと思う。
もっと…………………………いい加減な友達ができますように…。
いひひ…

いつもありがとうございます。
シングルマザーのブログランキング