私にとって留学生受け入れは最悪の思い出となった

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朝ごはんを作らなかったことなど一度もない。
考えられるとすれば、朝は和食が食べたかったという意味だと思う。

最終日はたまたま和食だったが、ごはん好きの娘がいなくなってからは朝はずっとパンだった。

でも、トーストと飲み物だけの日なんて1度もなかった。
シュガートーストやフレンチトースト、サンドイッチ、ホットケーキ、ピザトーストなど毎日メニューを変えていたし、ただのトーストのときは必ず目玉焼きやソーセージにきゅうりやトマト、レタスなどの野菜を添えて、自家製のヨーグルトと、飲み物はあったかい紅茶と冷たいオレンジジュースなど、2種類以上をテーブルに置いて好きな方を選ばせていた。

不満を言われる覚えはまったくないが、彼女はそんなものよりも「和朝食が食べたかった」と言っているのだと解釈した。

腹が立つのを通り越した。
10カ月間、頑張ってきたことは全て無駄だったんだと本当にショックだった。

いま考えてみると、Nちゃんは映画が好きでよく観に行っていたので、学園ものの映画の主人公にでもなったつもりだったんだと思う。

留学の総仕上げに全校生徒の前で自分の留学の目的を発表し、机にサインを書き、最後にホストマザーにひとこと言ってやろうと前々から決めていたんだろう。

それを実行し、先生や私がうろたえたりショックを受けたりしたということは、彼女の最後の目的が果たされた証拠であった。
大人を完全に舐めている。

娘が渡米までの短い期間で、そんなNちゃんの本性を見抜いていたのには驚いた。

具体的なことは言わなかったが、Nちゃんが同室で寝起きをするようになってから、イライラが募って眠れず、夜中にシクシク泣いていたこともあった。
娘がNちゃんは私が思っているような良い子ではないというような趣旨のことを言ったが、娘の不満は単なる嫉妬心からきているのだと思い軽く受け流していた。
その時に気づいていれば、もっとしっかりと彼女の行動を管理できたのではないかと思う。

それとやっぱり金銭感覚の違いは大きかった。
我が家の1カ月の食費と同じぐらいの金額をコンサートチケットに使い、毎日コンビニでスイーツを買って食べ、アーティストやグループ名がプリントされたタオルやトレーナーをはじめ、新しい洋服が毎週のように増えていった。

私も同じように買い物をしたり外食したり飲みに行ったりすることが日常であれば、何も思わなかったかもしれないが、それとは真逆の生活をしている私にはNちゃんが『金持ちのバカ娘』にしか見えなかった。

そんな思いがあるのに、食事の準備や洗濯などはしなければならないという状態はまるで、関係が冷え切った夫婦のようだった。
いや、まだ夫婦の方が生活費をもらえるだけましかもしれない。

もし留学生の受け入れ予定のある人がいたら、このブログを読んで勘違いしてほしくないのが私のようなケースは本当に稀だということ。
普通の留学生の目的は勉強だし、ニコニコしながら大人たちを騙すような子はそんなに居ないと思う。
それプラス、我が家のような経済的に困窮しているような家庭に『金持ちのバカ娘』が来てしまったのだから、何らかのひずみが出るのは必至だった。

留学生受け入れは、お互いが信頼し、尊敬し合うことができれば絶対に楽しいものだと思う。

空港での出来事は、今でも私の中で消化しきれていない部分があるが、良い勉強にはなった。
そして今後、海外旅行に行くことがあっても、絶対に、絶対に、タイにだけは行かないと心に決めた(大人げないのはわかってる)

いつもありがとうございます。
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