夜11時…母親の帰りを待つ小学生

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昨夜は仲の良い友人のことで少々落ち込んでしまった。
彼女がひとり息子を連れ、旦那と別居してから数年が経つ。
最初の一年は旦那からの養育費だけで生活していたが、働かないで家に居ることが多いと結構後ろ向きの考えに陥りやすいことから働くことをしきりに勧めたところ、事務のアルバイトを見つけ、彼女はみるみる前向きで強い女性に変わっていった。

ひとり息子は、小学6年生。
あまのじゃくで、なかなか本心を見せないが、本当は優しくていい子である。
始めは両親の別居にとまどいながらも、母について行き、転校した学校にもすぐにとけ込んだ。
明日、その親子がうちへ泊まる予定になっており、ゴールデン・ウィークなので明日か明後日には子供たちの喜ぶところへ行こうかと思ってはいたのだが、どちらも計画性のない性格なのでギリギリまで行き先も決めていなかった。

頭の中では遊園地がいいか…動物がいるところがいいか…なんて、いろいろ考えながら、夜11時ごろ(遅い!)、彼女の家に電話をした。
すると、ガチャッと電話を取るなり息子の声がした。

『あっお母さん?あのね…』
『えっ?どうした?kaoちゃんよ。お母さん、おらんと?ひとり?』
『うん。仕事で遅くなるって。』
『仕事って…ご飯は?』
『叔父さんのとこで食べた。』
『お母さん、何時に帰ってくるって?』
『最初は8時ごろって言っとったけど、12時ごろになるって。』

夜11時、小学生が自宅でひとり母親の帰りを待っていた。
すぐに母親の携帯へ電話。
呼び出し音を聞きながら、ショックで頭が混乱していた。

彼女から話を聞いたところ、会社の飲み会なので叔父さんのところへ行くように言っていたのだが、さっき電話してみると息子が家へ帰っていたのだと言う。
明日のことなど話す余裕もなく思えて、地震でも起こったら大変なので一刻も早く家に帰るように言った。
両者からあまり詳しく話しは聞かなかったが、叔父さんの家からひとりで歩いて帰ってきた息子の気持ちを思うと少し切なくなった。
多感な時期の子供にこんな寂しい思いをさせることは、多少、性格にも影響するかもしれない。
だからと言って、母親も人間なので仕事や付き合いや…いろいろあるだろうから責めることも私にはできない。
だからそんな時は、せめて私に電話して欲しい。
うちからは歩いて帰れない距離だから。

いつもありがとうございます。
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MotherLeaf*

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