以前大阪で働いていた頃、よく足を運んでいたロフト…用もないのにいつもウロウロしていた。
ある日いつものようにそこを訪れ、数フロアを見て回った後、帰るためにエスカレーターで1階まで降りてきていたときのこと。
下りのエスカレーターから見える位置のジグゾーパズル売り場に飾ってあったグスタフ・クリムトの「接吻」のパズルに目が釘付けになった。
初めて見たわけでもないのに。
そしてその日から、クリムトの絵のついた小物や画集を買い集めるようになり…いつか、機会があればホンモノを見てみたいと思っていた。
それから十数年後、ホンモノの「接吻」を見るために、実際にオーストリアのウィーンを訪れた。
以前、ストーンヘンジを見るためだけにイギリスへ行ったように、たった1枚の絵を見るだけのために。
初めてのオーストリアは、東欧に近いからか、他の西ヨーロッパ諸国と比べて少し暗い印象。
悪く言えば垢抜けないというか、第一印象を感じたことを表現するのが難しいのだけど、良く言えば古きよき時代のものをずっと持ち続けているようなそんな感じだった。
代表的な先進諸国のように、高層ビルなど見当たらないところがいい。
東京もロンドンもニューヨークも、どこの国かわからないぐらいにオリジナリティーがなくなっているものね。
ヨーロッパひとり旅の際、新しい国に到着するたびまずやったことがシティバンクの口座から現地の通過でお金を引き出すこと。
お金がなければ、宿泊もできなきゃ、食べることもできない。
で、その後は、宿の確保である。
地球の歩き方で見つけた安ホテルに電話をかけ、空室があるかどうかのチェックをする。
満室のときは図々しくも他の安ホテルを紹介してもらうか、電話帳で探して電話をかけまくる。
このときは安ホテルだかユースだか忘れたが運悪く満室で、仕方なく予算オーバーの小さなホテルを予約した。
私は旅先でよく歩く。
節約が半分、バスや電車の乗り方がよくわからないというのが半分。
1時間や2時間歩くのは割りとへっちゃらで、その街の地理も何となく把握できるし、風景をゆっくり見ることができるという利点もある。
その時もいつものように1~2時間歩いて小ぎれいなホテルに到着した。
チェックインを済ませ、部屋へ荷物を置いた後、フロントへ戻った。
1週間以上、履きっぱなしでドロドロに汚れたジーパン。
ときどきホテルの部屋で手洗いしてはいたものの、1日で乾かないこともあり、生乾きのニオイのするやつを無理に履くということも少なくなかった。
たまには洗濯機でキレイに洗って、乾燥機でカラッと乾かしたいと思い、ウィーンに着いたら絶対にコインランドリーへ行くぞと決めていた。
フロントで「コインランドリーはどこですか」と尋ねてみたが、なぜだかわかってもらえない。
えっ、さっきは確か英語が通じたのに、今回はなぜだかわかってもらえない…どうしてぇ~~!?
で、よ~く考えてみると、“コインランドリー”って和製英語だし(^^;
何ていうのか思い出せずあれこれ説明してみたら、ホテルの裏手にあると言って地図を書いてくれた。
歩いて数分の場所に、それはあった。
確かに洗濯機はある。
でもよく見ると、コインランドリーではなくクリーニング屋さん…しかも閉まってるし。
結局、ジーパンを洗うのは諦めた。
長くなるので明日に続きます。
いつもの旅行記のようにトラブルはありません(もう書き尽くしたしv)
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コメント
トラブルなしか、
でも、汚いジーパンをよくはけるよなぁ。
一応、女性だろ。
いや、違った。
オヤジやったね\(^o^)/
俺より男らしいもんね。
::kspawsさん::
そう、トラブルなしです。
トラブルを期待(?)してた皆さんには申し訳ないんですが、とりあえず自分の旅の記録として残しておきたかったんですよ。
汚いから洗いたかったんですよ!
日本を出て5ヶ月ぐらい経ってましたから、荷物増やしたら動きにくいしね。
下はジーパンと短パン各1枚しかなかったと思います。
オヤジにオヤジなんて言われたくありませ~ん!