妊娠中の出来事…オートロックの悲劇

スポンサーリンク

最近は、どこのマンションのエントランスもオートロックになっている。

娘が生まれる1ヶ月前に実家を出て引っ越したワンルームマンションには元々オートロックなんて付いていなかったのか、後で付けたようなしょぼいオートロックシステムが付いていた。

しかもロックされているのは夜間だけで、昼間はドアが開け放してあったのであまり意味のないオートロックであったのだが、私は夜間に外出をすることなどなかったのでエントランスの鍵は使ったことがなかった。

ゴミの収集は週に2回、深夜に来るのでゴミは夕方から収集の時間までに出すことになっていた。

初めてのゴミの日、夜中の12時ごろゴミ出しに出た私は、部屋へ戻ろうとエントランスのドアに鍵を差し込むのだが、なぜか鍵が回らず、何度も何度もやってみるがロックが開錠されない。

深夜12時に、臨月の妊婦が薄着で外に締め出されたのだ。

ゴミ捨てなので携帯もなければ小銭も持っておらず、少し待ったが同じマンションに出入りする人もいなかった。

焦った私は何を思ったか、施錠されたままのドアを無理やり引いてみた。
すると安物の薄いドアが少ししなって、なんとなく開きそうな気がした。
そして更に思い切り精一杯の力でドアを引っ張った瞬間、嫌な音がした。

『ミシミシミシミシ……………』

ドアのガラスの上からひびがはいったかと思うと、スローモーションで(そのように感じた)そのガラス全体に亀裂が走った。

幸い、ワイヤーの入ったガラスだったので砕け散ることはなかったが、次の瞬間、ふと目をやった横の壁に信じられないものを見つけた。
壁に鍵穴のあるボックスがついていた。

以前一人暮らしをしていたときのオートロックは壁に鍵穴があったのに、そのときはなぜか壁を見ることなく、ドアの鍵穴に集中していた私。

ドキドキしながら鍵を入れて回すと、『カチャッ』と軽い音がして簡単に開錠された。
全体が模様のようにひびの入ったドアを開けると、粉状になったガラスの破片がフワッと自分に降ってきた。

正面の天井には防犯カメラ。
深夜なので、不動産屋に電話することもできない、いや、電話したとしても弁償するとなればいくらぐらいかかるんだろう…怖くなり慌てて部屋に戻って、友達に電話で一部始終を話した。

「大丈夫よ。カメラはたぶんダミーだと思うよ。」

そんな言葉で慰められ、とりあえず床についた。

そして翌朝、いつも通りに会社に出勤し、昨夜のことが頭をグルグル回って仕事が手につかない。
そうしている時、私宛に1本の電話が入った。

『H不動産ですけど…。昨日……何かしませんでした?』
やはりバレバレであった。

『……しました。』

素直に認めた私に不動産屋は怒ることなく、

『カメラに髪の長い女性が映っていたので、もしかすると…と思ったら、やっぱりそうだったんですね。』

結局、弁償することになり、ガラスの代金は約13万円ぐらいだったのだが、全て、入居時に義務付けられて入った保険が適用され一件落着。
いやー、悪いことは出来ないね。

いつもありがとうございます。
シングルマザーのブログランキング

コメント