2泊3日で岩手へ 支援物資の配給

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大船渡の末崎中学校。
ここで支援物資の配布が行われる。
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体育館前の駐車場から見下ろしたところに無数の仮設住宅が。
ここへ来る道のりで感じたことは、岩手は比較的大きな家が多いということ。
現在ここで生活している方々の多くが、そんな大きな家に住んでいたのではないかと思うと気の毒で・・・この先、どうやってここから抜け出していくんだろうと考えると気が遠くなる。
4畳半2間とキッチンとユニットバス・・・広い家に住みなれた人にとってあまりにも辛い現実。
だけども、ここの仮設は良い方で、ひどいところになると、まるで工事現場にあるプレハブのような感じで壁のクロスさえ貼ってないのだとか。
これから迎える厳しい冬の寒さを想像すると悲しくなった。
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支援物資の配布の準備に取り掛かる。
現地の方々にお手伝いいただきながら、車から荷物をおろし、体育館へ運び込む。
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そしてカテゴリーごとに並べる。
寝具、食器、洋服、帽子、靴、おもちゃ、バッグなどなど・・・。
私は洋服の担当に。
「取り合いになって揉めることがあるので、見かけたら止めてください」。
特に洋服は取り合いになったり、「あなた取り過ぎじゃない?」などともめ事がよく起きるらしい。
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体育館の玄関口には開始時間前から長蛇の列が・・・。
ここの管理をして下さっている方が混乱を避けるために1度に30人ずつと入場制限をしてくださった。
スタート時間になると大きなビニール袋を提げた方々(8割は女性)が一斉に入ってきたが、心配したもめ事などは起きる気配もなく、まるでショッピングでもするかのように洋服を自分にあてがったり、試着してみたりと、少し楽しそうにも見えた。
結局、この日は150人以上の方が来られたのだとか。
もめ事がなかったのは、おそらく最低限のものはもう揃っているからだろうとのこと。
すごい勢いで洋服以外のものは殆どもらわれていった。
そう、洋服はサイズとか年代とか好みの関係で、難しかったりする。
そんな中、大人気で飛ぶようにもらわれていったのがこちら。
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阪神大震災の経験から発足されたたすきプロジェクト。
洋服や新品の下着などが福袋のように袋やバッグに入っていて、外側にサイズなどが記されてある。
開けてみなけりゃ中身はわからないものの、福袋的な感覚でワクワク感があり、リピーターも多いのだそう。
ちょっと手間がかかるけど、この方法だと無駄なく洋服も配布できそうではある。
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今回、何人かの被災者の方々とお話することができた。
洋服を選ぶ際に、「置く場所がないから」とか「震災で寿命が縮んだので、私はあと10年しか生きないから」などと言いながら洋服を戻そうとするおばちゃんたちに、「サイズ探しましょうか~?」「似合ってますよ!」「まだまだ若いんだからそんなこと言わないで~」と食い下がってみる。
震災時は、それはそれは辛い思いをされたそうで、明るく話をされているものの、その裏にある悲しみを想うと切なかった。

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