物欲が止まらないワガママ留学生は最後まで物欲の塊だった

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留学生を受け入れている家庭がどれくらいの「おもてなし」をしているのかはよく知らないが、我が家では大したことはしていない。
それに関しては少々かわいそうだったなぁとは思うが、後悔は全くない。

Nちゃんが来てから連れて行ったところと言えば、太宰府と糸島2回(うち1回は牡蠣小屋)、相島(猫の島)、閉園直前のスペースワールドぐらい。

前年に地震で大変な被害を受けた熊本にも行きたいと言ったが、私は絶対に連れて行くものかと思っていた。
ボランティアをするのならいいが、物見遊山で行くのはあまりにも熊本の人に失礼だ。

スペースワールドに連れて行く約束をした後、私は体調を崩してしまい、原因不明の38度超の熱が2週間ほど続いていた。
それで約束の2日前に、

「熱が引かないから行けないかも」と伝えると、
「え~~~~……?」と嫌な顔をされてカチンときたので(大人げないのはわかってる)当日は病院で点滴を打ってから行った(しっかりジェットコースターにも乗った)

帰国が近づいたころ、Nちゃんはどんどんワガママを言い出した。

友だちはホストファミリーに東京や大阪連れて行ってもらった。いいな~私も行きたい。
友だちはホストファミリーにいちご狩りに連れて行ってもらった。いいな~私も行きたい。いちご食べたい。

もしNちゃんが頑張り屋さんで勉強や手伝いなどをきちんとやる子だったら、東京や大阪は無理だけど、県外の温泉やいちご狩りぐらいなら喜んで連れて行った。

しかし私は努力をしない人が大嫌いなので、Nちゃんにそんなことを言われると逆に連れて行くものかと頑なになり、「へ~ほんと…」とか「ふ~ん…」という返事で適当にやり過ごした。

更には、買い物中に美味しそうないちごがセール中だったので一瞬手が伸びたが、Nちゃんが食べたいと言っていたのを思い出し、買うのをやめた(大人げないのはわかってる)

そんな私だったが、帰国前にどうしてもNちゃんを連れて行きたいところがあった。

それは郵便局。

買い物好きのNちゃんの部屋はモノだらけで足の踏み場もなく、帰国時に持ち帰れる量ではなかったので荷物を送らせたかった。

「大丈夫です。(バッグに)入ります」

Nちゃんは何度も断ったが、絶対に無理なのは明らかだった。
帰国後に私が彼女の荷物をまとめて送るなんてことは絶対にしたくない。
段ボール箱をNちゃんに渡して、とにかく重さのあるものから詰めるように言った。

以前も荷物を送らせたことがあった。
来日後ほんの数カ月でどんどんモノが増えて行ったため、安い船便で送ることをすすめ、段ボール箱に入れて郵便局へ持っていくと数十キロの重さだった。

帰国便の預けられる荷物の制限が30キロ、その他は機内に持ち込むとしても限りがある。
「大丈夫です」とずっと断り続けたNちゃんだったが、帰る数日前になってようやく荷物を送ることに了承した。

大きな段ボールに詰められるだけ詰めると、数十キロの重さになった。
それでもなお彼女の部屋はモノで溢れ、足の踏み場がなかった。

それなのに帰国の少し前、大好きなジャニーズアイドルの写真集が発売され…タイの友だちに頼まれた分も買わなきゃらならないとかで、本屋を何軒も探しまわる。
「忙しくてパッキングもまだ済んでいない」とか何とか理由をつけて先生の同情を引き勝手に学校の最終日を1日早めて(今考えるとエージェントにチクってやればよかったと後悔)、帰国までの数日間は本屋まわりとお土産の買い物のために毎日出かけた。
帰国の前日にはようやく写真集が13冊揃ったとのことで満足そうだった。

そして待ちに待った帰国の日。
私は怒りに震えた。

いつもありがとうございます。
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