朝青龍の優勝と日本人の品格

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朝青龍が優勝したらしい。
う~ん、かな~り嬉しい。
私は別に、彼のファンでも何でもない。
それなのになぜ嬉しいのかと言うと、相撲評論家みたいな人たち全員がこぞって「朝青龍の優勝なんか絶対にない」、いやそれどころか、「今場所の途中で引退するだろう」と言っていたから。
型にはまった人たちが、こぞって朝青龍をバッシングである。
確かに彼は態度が悪い。
でも、表ではいい顔しといて、裏で悪いことしてる政治家なんかよりはずっと正直で気持ちいいと思う。

日本相撲協会外部委員(?)である、やくみつる氏なんか、朝青龍は今場所、1勝2敗ぐらいしたあたりで引退を表明するだろうと言っていたが、朝青龍が5連勝だか6連勝した時点で、テレビで謝罪しているのを観た。
自分が間違っていたことを認めたのだ。

しかーし、その後が…連勝したのはすごいけど「優勝は、ないですね。万が一優勝したら坊主にしますよ」とはっきりと言った。
その放送を観て、「朝青龍がんばれ~!絶対優勝して、あんなやつは坊主にしてやれ~!」なんて思っていた。
そして、晴れて優勝となったわけである。
当然、やくみつる氏は坊主になると思ってはいるが、今朝のテレビではそんなこと一言も言わなかった。
それどころか、優勝した朝青龍をほめるわけでもなく、自分の愚かさを棚に上げて更にバッシング。
おいおい、あんた、絶対に坊主にしなさいよ!
とついつい、つぶやいてしまう私であった。

朝青龍と日本人の品格

 

 

 

 

 

 

 

 

そして朝青龍の優勝についてコメントを求められた勝谷誠彦氏。
彼もまた朝青龍のことを、けちょんけちょんに言っていた。
強いことは認めるが、品格に欠ける。
日本の国技なのに、優勝パレードでミャンマーの国旗を振り回したり、ガッツポーズをしたり…などと。

言ってることはわかる。
でも、私がもし何らかのスポーツで海外へ行って、素行の悪さから、ものすごいバッシングを受けて、それでも根性でがんばって優勝できたら…、支えてくれた故郷の皆さんありがとう!って感じで、やっぱり日の丸の旗を振り回すかもしれない。

朝青龍が優勝した後でも、あれこれとケチをつける人たち。
それなら、品のある強~い力士を育ててみろよ!
朝青龍はあれだけの根性があるから、勝てたんだ!
たぶんあれは、根性以外の何でもないはず。
朝青龍に負けたみんなが、根性負けしたんだと思う。

だいたい、日本人の品格って何なんだろう。
自分のことは棚に上げて、人のことばっかり言う人たち。
(あれ…今回の私もだけど)
昔の日本人は、こんなに堂々と、テレビで他人を批判してたりしたのか?
それも品格なのかと問うてみたい。

今日、仕事の帰りに電車で斜め前に座った女子高生だか女子大生だか、電車に乗り込んだとたん、おもむろにコンビニおにぎりを出して、セロファンを剥がし、食べ始めた。
そのおにぎりが通常のやつではなく、中の具が中華系?であったようで、その中華っぽいニオイがぷ~んとにおってくる。
空腹時にそんな他人の食べるニオイがしてくると、さらにお腹が空くか、あるいは気分が悪くなってしまうことがある。
残念ながら、私は後者であった。
我慢して、彼女が食べ終わるのを見て、ほっとした…のも束の間。
ふと彼女の方に目をやると、今度はカップ入りのアイスを食べ始めたではないか。
ニオイこそしないが、あまりに呆れてしまって、ため息が出た。
こんなこと、今日に限ったことではない。
朝の電車の中では、必ず化粧をしている真っ最中の女の子がいる。
絶対にいる。
「携帯電話での通話はご遠慮ください」…まさにそのアナウンスが流れているときに、携帯でオトコとだらだらしゃべってる女がいたりもする。
こんなのが目に付いてきたら…オバサンである。
が、しかし、これが今の日本なのである。
品格とかそんなこと、カンケーない。
それが、もう既に当たり前のこととなりつつある光景であるのだから、これが日本なのである。

繰り返し言うが、私は朝青龍のファンでもなんでもない。
どちらかと言うと、あまり好きではなかった。
しかし、今回、彼が優勝したことで、ものすごいエネルギーをもらった。
ものすごいことを教えてもらった。
「やればできる」ということを。
「想いは必ず実現する」のだと。
朝青龍のおかげで、相撲協会も、NHKも万々歳のはずである。
あの「品格に欠ける」朝青龍がいたからこそ、チケットも売れたし、賞金も増えたし、視聴率も上がった。
もっともっと、彼のことをほめるべきである。
優勝したのだから、とりあえず否定的なコメントは控えるべきだと思う。
こんな、ファンでもなんでもない私がエネルギーをもらえたのだから、彼に救われた人は日本全国にたっくさんいると思うよ。
この元気のない日本を少しだけ明るくしてくれた朝青龍、ありがとう!!

いつもありがとうございます。
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コメント

  1. kaoさん、こんにちは!会社からです。^^;
    朝青龍が優勝するか否か、これは今回私の周りの普段相撲には何の興味もないような人たちまで1週間の間、彼の勝敗を気にしてました。
    かくいう私もあまり見ない深夜のスポーツニュースで確認したりして。
    優勝した千秋楽の夜、TV出演中の満面の笑顔でコメントを語る朝青龍を見て、「ああ、本当に彼はがんばったんだな~」と素直に感動しました。
    でも翌朝、某朝番で某コメンテイターの「優勝するとは思わなかったし、先週は数日彼を酷評しすぎたので反省している。しかし、いくら優勝して嬉しいからといっても横綱が土俵の上で万歳をするべきではない。横綱は感情表現を抑えるべき。それが横綱の品格。せめて万歳は土俵をおりてから。その点だけ引かせてもらって今場所の朝青龍は95点。」といった筋のコメントをするのを聞いて「そこまで言う?」と考えさせられました。
    きっと彼(朝青龍)にとっては一生に一度あるかないかのシーンであったことは間違いないと思うのに、そこまで言わなくったって。…ねぇ。
    思うのですが、日本語って表現力ありすぎて白黒はっきりつけなくても白と黒の間に無数にあるグラデーションの数くらい批評のしかたができちゃうんではないでしょうか。
    だから日本人の品格もそのグラデーションの数くらいあるのかも。
    PS. 私も朝青龍、別に好きじゃないです。今も。

  2. 日本人の品格・・・議を慎む(議論・討論をせず、余計なことは言わない)、義に命を惜しまぬ、女子供の弱者はいたわる。
    相撲は興行である・・つまりは歌舞伎と一緒でショー、スポーツではない。だから、品と言うのを問われる。

  3. ::cheeseさん::
    お久しぶり~~!
    元気にしてますか?
    朝青龍、よくがんばりましたよね。
    ほんと、あの根性は大したもんです。
    すごいな~と感動してるところに、批判的なコメントを聞くと気分が悪くなります。
    相撲って、どんどんファンが減っていってしまっていたのに、何かと話題の朝青龍だからこそ、盛り返したといっても過言ではないのに。
    まぁ、逆に言うと、彼を批判する人たちがいなくなったら、相撲に興味を示す人も減ってしまうだろうから、これでいいのかもしれないけど。
    でもすご~くがんばった朝青龍本人はいい気持ちしないですよね~。

  4. ::kspawsさん::
    「議論・討論をせず、余計なことは言わない」というのも、品格がどーのこーのと言うコメンテーターにも守ってもらいたいものです。
    確かにショーではありませんが、外国人には理解できないものじゃないですかね。
    他人があれこれ言うよりも、親方がきちんとした教育をするべきですよね。

  5. はじめまして。
    私も朝青龍の優勝は痛快でした。
    悪役がいるから、自分はいい人でいれるわけで、いい人ばかりになったとしても、きっとその中でまた悪役を作っていくんじゃないかしら。
    バッシングでは、バッシングしか生まれないと思います。

  6. ::さめちゃんさん::
    はじめまして。コメントありがとうございます。
    日本人の国民性なのか、他人と比較して自分が優位に立ちたい・・・どこにでもある話です。
    差別、いじめ、パワハラ・・・すべてがそうですね。
    こんな狭い日本、小さなことでアレコレとバッシングしても、海外へ行くと「ジャップ」と日本人すべてをひっくるめて、さらに差別される・・・なんか変な世界ですね。

  7. 俺は大ファンだけど、そうでない人まで正しい評価するべきとこはする あなたがいいです
    そぅですよね、根性以外なにものでもないですよね。
    同感です!
    また周りのバッシングについても 同意見。そぅ俺も過去になったけどあの優勝は元気をもらいましたね。
    ほんとそんな意見があるとうれしいですょ

    朝青龍は相撲を舐めているとかいうけど違いますね
    相撲を愛してたのは土俵態度で伝わりましたからね。
    やくなんてのは口でいうだけで なにも生産的な人間じゃありません
    朝青龍は違いますからね。

  8. ::たろうさん::
    初めまして!
    コメントありがとうございます。
    朝青龍のファンの方から、そう言ってもらえて嬉しいです。
    彼を非難する人はあまりに多かったですけど、
    結局のところ、ただの外国人がこんなにも日本全国で有名になるなんて
    ものすごいことですよね。
    ワイドショーなんかで非難する人が多かったものの
    そんなことを電波に乗せるってことは、朝青龍に興味のある人が多く、
    視聴率を稼げたってことですから。
    何をやるにしても、どんなに良い人でも
    必ず批判する人は出てくるもので。
    人間の嫉妬というものはすごいパワーですが
    ものすごい数の人の嫉妬パワーをもってしても
    たったひとりの朝青龍にはかなわなかったというわけですねww