十数年ぶりに再会した友人から後日かかってきた電話

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去年、仕事で職場近くの郵便局へ行ったとき、偶然にも高校時代の友人Mちゃんとバッタリ出会った。
彼女とは高校を卒業してから2度ほど会ったきりで、十数年ぶりの再会。
2人の幼い子供たちを連れ、高校時代に比べると顔や体はふっくらとしていて、いかにも『お母さん』といった雰囲気で幸せそうに見えた。

それから数ヵ月後、仕事中に『kaoさん、○○さんという方から電話です。』…と聞きなれない苗字に誰かと思ったらMちゃんだった。
名刺を渡したことさえ忘れていたのだが、突然の電話で急用かと思いきや、『なんとなくkaoのことを思い出して、元気かな…と思って…』とのこと。

1~2分ほどたあいもない話をしてから、仕事に戻ろうと『今度は携帯に電話してね。Mちゃんの番号、登録しとくから…えっと…Mちゃんの今の苗字って何やったっけ?』と言うと、

「…実はね、私、苗字が元に戻るかもしれなくて…」

「えっ???」

「kaoはシングルマザーよね?ひとりで子供を育てるのって大変じゃない?仕事は?」

突然、堰を切ったように質問してきた。
実は、彼女はそれが聞きたくて電話してきたのだった。

私は手短に今の状況と、毎日楽しく暮らしていることを話して電話を切った。
表面上は幸せそうに見えても、蓋を開けてみると色んな悩みやトラブルを抱えていて決して幸せとは言えない人たちがなんと多いことか。

結婚すると、幸せが2倍、子供ができると3倍…といった感じで、どんどん幸せ度が増していそうだが、その歯車が一度狂い始めると、2倍、3倍と加速して崩れていってしまう。
何年も専業主婦をしている人たちにとっては、働きながら子育てをするということは気が遠くなるくらいに大変そうなイメージなのだろう。

私がシングルマザーになる前もそう思っていた。
しかし、『案ずるより産むが易し』である。
やってみれば何とかなるものだし、意外に楽しかったりする。
もっと時間があれば、Mちゃんをイロイロと励ましたかったのだが…残念なことに、彼女からはそれっきり連絡はない。
ちゃんと電話番号を聞いておくんだった。

いつもありがとうございます。
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MotherLeaf*

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