ノルウェーからスウェーデンへ向かうフェリーのディスコで、私たちは男性数人のグループに声を掛けられた。
いわゆる『ナンパ』である。
彼らはスウェーデン人で、会社の旅行でノルウェーに行った帰りだった。
残念ながら私たちの好みのタイプの男性はいなかったものの、とてもいい人たちばかりで夜が更けるのまで会話を楽しんだ。
彼らの中のひとりが何やら怪しい缶を差し出して私にすすめてきた。
何かと思ったら『噛みタバコ』だと言う。
彼は口を大きく開けて、なんとその缶の中身(粘土状)が彼の奥歯の裏側に貼りついているのを見せてくれた。
もちろん火はつけず、噛んだりして香りを楽しむモノで、現在のタバコの起源らしい。
缶を開けて中の臭いを嗅いでみると、まるで牛の糞のような臭いで、それを告げると皆大笑いしていた。
新しモノ好きな私だが、さすがに試すことはできなかった。
カジノにはもちろん挑戦してみた。
ブラックジャックの細かなルールは地域によって異なり、一番勝ちやすいのはラスベガスである。
ヨーロッパのルールはプレーする側にとってはとても不利なのだと本で読んで知っていたのだが、それでも挑戦してみたかった。
そして実際にやってみたところ、本で読んだ以上に不利(というか、プロでも勝てないと思われるほどアンフェアなルール)で、案の定、負けてしまった。
つい『このルールはおかしいんじゃないか?』とディーラーに抗議してしまったのだが、もちろん聞き入れてもらえなかった(当前か…)。
もしいつかこのフェリーでカジノを利用することがあれば、くれぐれもブラックジャックには手を出さないようにご注意を。
あれから7年。
たった一晩のクルーズではあったが、私にとっては新鮮で最も忘れられない思い出のひとつだ。
娘がもう少し大きくなったら、いつかまたこのフェリーを利用したいと思っている。
またステキな出会いがあるといいな。
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