世の中には色んな人がいるもんだ。
当然、犯罪者とか、訳あって追われている人だって、このアメリカにはたくさんいるだろう。
いや、アメリカだけではなく、日本にも当然いる。
でも長い間日本で生活してきてそんな人に出くわしたことなんてないのに(たぶん)、たまたま旅行中のアメリカで会えるなんて思わなかった。
しかも、そいつに太腿を触られるなんて。
「のっのっ…NO!」それしか言えなかった(T∇T)アハハ…
それでもしつこく触ろうとするので、迷惑そうな顔をして手を払いのけた。
もっ、もっ、もしかしたら殺人犯かもしれない(大げさ?)と思ったら恐ろしかったが、話しかけてきても無視、触ってきたら払いのける、これを何度が続けると諦めてくれた。
間もなく、トロントに到着。
何もなかったように、さよならを言って去って行った。
列車を降りて駅の構内に入ると、一人旅の私にお迎えの人がひとり。
日本を出る前、実はワーキングホリデービザを代行業者に頼んで取ってもらおうとしていたのだけど、ビザがおりるのを待てずに来た私に、とりあえず落ち着くまでの世話係(?)のような人を業者が用意してくれていた。
日本人のオバチャン…いや、お姉さんか…(おそらく今の私と同じくらいの年齢だった)、ご主人はカナダ人で、子供はおらず…それから2週間近くご夫婦の住むアパートにお世話になった記憶があるのだけど、そこまでして頂くほどお金を払ったかどうかさえ覚えてもいない。
しっかし、お世話になっておいて言える立場ではないのだけど、かなり居心地が悪かった。
そのお姉さん、ご主人と英語で話すときは2オクターブぐらい声が高く、ほぼ裏声の状態で話すのが気持ち悪かったのと、そのご主人がシャイなんだか興味がないからだかわからないけど、私とは一言も話もしない。
まぁ、私も話したいとは思わなかったのだけど、「早く出て行きやがれ」的な雰囲気をかもしだしていた。
私はというと、一日も早くそこを出て行きたかった。
しかし観光ビザである。
それなのに私はカナダで働くことを希望しており、カナダで発行されている「日加タイムス」という日本人向けの新聞で求人を探した。
そこで見つけた日本食レストランのウエイトレス募集。
早速電話をし、いい感じだったので面接に行くと、思ったより簡単に採用が決定した。
もちろんビザがないことを承知の上である。
住むところがないと言うと、レストランのオーナーが知り合いのツテで探してくれた。
カナダ人の女の子が借りている3つのベッドルームがあるアパート。
ルームメイトがひとり引っ越したばかりなので、すぐにでも入れるらしい。
いよいよカナダでの生活が始まるんだ!ラッキー!
長旅がやっと終わることが嬉しくて、引越しまでの数日間を楽しく過ごした。
そして、いよいよ働き始める2日前。
アパートの部屋を貸してくれるカナダ人の女の子から電話がかかってきた。
他の人が入ることになったから、悪いけど部屋は貸せないんだってΣ( ̄ロ ̄lll) ガーン
たぶん日本人を入れるのがイヤで、後から応募してきた白人に決めたんだろう。
いいんだけどさ、私が出て行くことで一番喜んでいるであろうご夫婦に申し訳なくて仕方ない。
何が何でも、予定通り明日引越してやる!
メラメラと闘志が湧いてきた。
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コメント
観光ビザでバイトかぁ、昔はいっぱいいたよね。
でも、バスも汽車も時間かかる。
カナダは行った事ない、今は中国人ばっかりみたいやね。
オイラ、アゲMANかなぁ。
kaoさん、てっきり私は太腿さわられた男と大乱闘でもやらかしたのかと、期待してたのに…
昔はそれなりにか弱い人だったのね(笑)
続きのお話も期待してま~す!
::kspawsさん::
そうそう、よくある話ですよね~>観光ビザでバイト。
でもこれが後々に、大変なことになるんですよ^^
中国人は世界中どこでもいっぱいいますよね。
各地に中華街があるし、あの生命力はスゴイですよ。
えっ?アゲMANって・・・?
::banさん::
いえいえ、昔も割りと図々しい方ではあったんだけどね、何せ怖い人に違いないと思ったもんだからさ、ひるんじゃったわけよ。
ほら、いざというときに弱い人だから;
今だったら、もう少しましな抵抗できたかなぁ。