だいたい、引越しの前日に断るなんて、非常識もいいところだ。
カナダへやって来て早々、こんな仕打ちを受けるなんて思いもしなかった。
所持金が底をつきかけていたため、明後日からの仕事場の近所に引っ越さなければ・・・。
もはや薄っぺらい日加タイムスで住むところを見つけるのはかなり困難だったため、一般紙を買ってきて、住めそうな格安の部屋を片っ端から探した。
すると１件だけ、通えそうな場所、払えそうな家賃のところを発見。
すぐに電話をするといい感じだったので、その日のうちに部屋を見に行った。
大家さんは３０歳前後の若いご夫婦だった。
彼らの住む一軒家のベースメント（地下室）にある２部屋が月３２０カナダドル。
最低限の家具があり、寝室は４畳半ほどと狭かったが、リビングは２０畳近くあったんじゃないかと思う。
ベッドも、整理ダンスも、テレビも、暖房器具も、洗濯機も、シャワー室もある！！
サイコー！！
即決だった。
早速、２か月分（最初の月分と、出て行くときの最後の月分）の家賃を支払い、予定通り翌日には引っ越した。
そしてそのまた翌日は初出勤日だった。
バスに揺られて１０～１５分。
色んな店が立ち並ぶ小さなモールの中に、そのレストランはあった。
どこにでもある、一般的なジャパニーズレストラン。
私はそこで９ヶ月間働くことになる。
日本にいたときと同じように、普通に働き、普通に余暇を楽しんだ。
しかし、あんなに早く日本に帰ることになるとは思いもしなかった。
そう、とんでもない事件が起きるあの日までは。
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コメント
必ず期日までに目標達成。
得意だね、kaoちゃん、ほんとに凄いわ、まったく！！
先がきになりますううう
明日（たぶん？）までの我慢。
とうとう核心に近づいて来たね。
怖い（おもしろい？）ので、
遠くから見守っときます。
読めた！！！
不法滞在、便所に落ちてたタバコを吸って麻薬取締り法違反、無免許運転で国外追放。
向こう五年間カナダ入国禁止。
あチャラの国はベッドとか家具は全部ついてて便利よね。
：：Rosaさん：：
いえいえ、今では諦めることの方が多いよ。
というか、目標自体をすぐ忘れる・・・・
ダイエットも忘れてたわん。
：：ミカさん：：
大した話じゃーないんだけど、なかなか経験できないことなので・・・
と言うか、経験すること自体恥ずかしい・・・
：：ラン子さん：：
用意周到なラン子さんからすると、考えられない結末ですわよん。
もうずいぶん昔のことなんだけど、今思い出しても、自分自身に呆れてしまいますわ。
：：kspawsさん：：
あら～オシイ！！
さすがの私でも、落ちてたタバコは吸いませんわよ。
オホホホホ・・・
そうそう、あちゃらの国は家具付きなんで便利ですよね。
でも洗濯機もついてるの、すごくないですか～～？