辞めると決めたら心がラクになってとうとうブチ切れた

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もう限界だった。
辞めないと、自分が壊れてしまう。
辞めるしかない。
辞めよう。

そう決めたら、少し心がラクになった。

実は総務部の相棒、Mさんも退職を考えていた。
他の社員たちが知らない社長の傍若無人ぶりをすべて見てきたのが私たち二人であり、そして部長不在の総務部で私がかろうじて仕事ができているのはMさんの支えが大きかった。

仕事をいつ辞めるか…毎日のように話し合った。
2人しかいない総務部で2人とも同時に辞めてしまえば業務が大変になることはわかっていたが、もうそんなことは考えられない状態だった。

そんな中、再び社長から呼び出されて前期末の売り上げのことを言われ、私はとうとう我慢できなくなりブチ切れた。

前期末の売り上げは、社長の息子と部長、ふたりからの指示で売り上げたこと。
私は絶対に勝手に売り上げるなんてことしていないこと。
いつものように聞かれたことだけに答えるのではなく、言いたいことを全部、興奮状態で大きな声で言った。

社長は最初驚いた顔をしていたが、みるみる恐ろしい顔に変わり、バーンと机を叩いて私の声を遮ったが、私は更に大きな声になった。

「私は絶対にそんなことやっていません!」
「なんでそんな風に決めつけるんですか!?」
「いつもそうじゃないですか!」

とか何とか、そんなことを言ったと思う。
このときの会話の録音を実は今でも持っているのだけど、聞くと具合が悪くなりそうなので確認できず…とにかく興奮して社長に詰め寄っていた。

実はこのとき、社長の息子も同席していた。
以前から、彼の心の闇みたいなものを取り除けたらいいなぁと思い、ときどき話しかけていた。
だんだんと彼も心を開いてきて、会社を辞めたがっていることがわかり、私は、自分の人生を取り戻すために絶対そうした方がいいと励ましていた。
彼は会社を辞めると同時に、行き先を社長に知らせず実家を出ようと、アパートを探している最中だった。

そして私が勇気を振り絞って社長に楯突いたとき、もしかすると彼も同じように勇気を出して援護してくれるのではないかという小さな期待があった。
しかし最初はボソボソと何かを言っていたが、私と社長の声が大きくなりだしたと同時に彼はうつむき、じっと聞いているだけだった。

最後に「話にならん!」と言われて手で追い払われ、ふたりで社長室を出た。

彼が勇気を出せなかったことが残念だった。

父親(社長)のせいで鬱病になり、やっと会社を辞めて家を出る時期まで決めていたのに、結局その時期になっても彼は行動を起こさなかった。

その後、Mさんと私はふたり同時に辞表を出し、すんなりと受理された。

他の役員から聞いた話では、私が初めて楯突いたので退職するだろうと社長が言っていたらしいが、Mさんが辞めるのは予想外だったと思う。
正直言って、ざまあみろという心境だった。

そして私は、退職までにやらなければならない、ずっと先延ばしにしていたことを進めることにした。

いつもありがとうございます。
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