久しぶりに、雑誌の取材に同行した。
平日ということもあり、子ども抜きで熊本の阿蘇へ。
以前から、この日と決まっていたのだけど、前日はほぼ九州全域で大雨。
中止かもね~なんて話していたが、カメラマン、ライター、私・・・この3人のうち誰かが晴れ女or男なんだろう、朝には雨が止んでいた。
朝、7時前に家を出て待ち合わせ場所の博多駅へ。
カメラマンさんの車にピックアップしてもらい、一路、熊本方面へ。
3時間後、阿蘇の草千里に到着。
ガイドさんを伴って、取材開始したのはいいけれど…ものすごい霧で見通し悪し。
酷いときは、数メートル先も見えないほど。
しかし風が吹くと、十数秒でその霧が移動する。
これ幸いと、急ぎ足で取材続行。
草千里を歩くと、2~3分に一度、何かの糞を踏みそうになる。
牛と馬の糞がそこら中に転がっている(ちなみに丸っこいのが馬で、べちゃーっと潰れて広がっているのは牛なんだそうな)。
そしてたま~に、その糞から生えているキノコたち。
食いしん坊な私はつい、食べられるのかどうか、ガイドさんに聞いたのであった(食べられませんよ~と絶句していらっしゃいました)。
このガイドさんは、修学旅行の学生のガイドなんかもしているらしく、色んな話をして頂いた。
関東方面にある某名門高等学校の生徒さんの話。
ところどころに咲いているアジサイを指さしながらそれにまつわる話をしたときのこと。
そこの生徒の多くが、紫陽花と漢字で書けるし英語でhydrangeaと呼ぶことも知っている。
それなのにホンモノのアジサイを見たのは初めてだったんだって。
えぇ~!?アジサイってこの時期、どこででも目にするはず。
たとえ彼らの住む街がどんなに都会だったとしても、誰かの家の庭に咲いていたり、お花屋さんにあったりで、アジサイなんてどこにでもあるメジャーな花のはずなのに~(私の中ではチューリップやバラと同じくらいスタンダードな花だと思うんだけど)。
花だけじゃーない。
たまたま水辺近くをピョンピョンと跳ねていたアマガエルも初めて見たんだそうな。
彼らはきっと、雨蛙とかtree frogって書けるんだろうけど。
この話を聞いて、日本の将来はどうなるんだろう?って少し怖くなった。
別に花やカエルなんて見たことなくても死にゃーしないけど、でも、こんな頭でっかちの子ども達が増えるのってやっぱり怖い。
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コメント
大丈夫!
一度見たらしっかり覚える。
カエルはしょうがないかな、いないから。
なるほどね。
日本をすっとばして海外を知る子供たちの典型だ。
その子たちが、そのまま官僚になったとしても。
やっぱり、庶民の感覚は分からないよね…
今の官僚もすでにギャップあるし。
日本の学生たちもさ、ヨーロッパの学生のように、夏休みを長くしてもらってさ、鉄道などの旅行が容易にできるように学割とか安宿とか整備してもらうと、違うんじゃないかと思うのよね。
そもそも、日本は学生からお金とりすぎだよ
::kspawsさん::
いや~このとき知ったのは、ごく一部だと思うんですよね。
きっと、もっともっとたくさん単語は知っていても、見たことない、どんなものか知らないものがいっぱいあるんじゃないかと思います。
なんだかかわいそうですね~。
::banさん::
そっかー。そんな見方みあるんだね。
確かに、そんな子ども達が将来、官僚や政治家になったとしても、庶民とのギャップが大きすぎて色んな問題が出てきそうだね。
知識ばっかり増えちゃって、大切なものを置き去りにしたまま成長するって・・・本人たちはきっと、なんとも思わないんだろうなぁ。
日本は豊かになりすぎたんだよ、きっと。