バスで出会った悪い人と良い人

ここ半年以上、駅から会社まではウォーキングをサボってバス通勤。
西鉄の100円バスで行ける距離なので、なかなか歩く気になれない。
私はバスに乗ると、進行方向へ向かって右側のなるべく前の方の席に座る。
単に出口が近いからという理由だけなんだけど、去年だったかゾッとする出来事があった。
いつものように右側の一番前の席に座っていた。
そして何気なく右肩にかけていたバッグに目をやると・・・信じられない光景が。
なんと、私のバッグの中に、私ではない誰かの手があった。
慌てて後ろを振り返ると、私のすぐ後ろの席に座っていた茶髪のおばちゃんが慌てて「自分のバッグと間違えた！」と言う。
そんなわけないじゃん。
わざわざシートの背もたれと窓ガラスの間から手を伸ばして私のバッグをまさぐっていたんだから。
おばちゃんのバッグはしっかり膝の上にあるし。
スリの常習者なんだと思うけど、初めてのことで恐怖が先にたって何も言わず前へ向きなおすのが精一杯だった。
画像はウィキペディアより拝借


まぁでも、たまには良いこともある。
またまた右前の方の席に座っていたときのこと。
後ろに座っていたおばちゃんが太陽の光で眩しかったらしく、サンシェードをおろそうとしていたがうまくいかない。
私が無言でひょいとおろしてあげたら、すごく嬉しそうな顔でお礼を言われたので軽く会釈をしておいた。
それから数分後、後ろから肩をポンポンとたたかれたので振り向くと、おばちゃんがニッコリしながら飴を1個差し出している。
今の世の中、子どもたちは学校や家庭で知らない人から（防犯の意味で）ものをもらうことは止めらているし、ましてや大人の私がこんな風に知らない人から飴をもらうなんて機会はなかなかない（大阪人は別ね）。
でも、おばちゃんの気持ちがすごく伝わってきて、お礼を言って遠慮なくいただいた。
バスを降りたあともなんだか嬉しくて、ニヤニヤしながら帰ったのを覚えている。
バスとは違うスピード＆ルートのウォーキングもいいけど、バスもまた悪くないのかも…なんて。
ウォーキングをやらない言い訳を考えるのもなかなか大変だ。
「1日11時間以上座る人では死亡リスクが40％以上増大」というネットの記事を見て、やっぱりウォーキングしなくちゃなぁと重い腰を上げつつあります…。