大食漢がつくるココア
海外
ストーンヘンジを求めて…2
既成概念だか、固定観念だか、いや、なんでもいいのだけど、どんなにお安い宿だって見知らぬ男女同志を同じ部屋にするなんてことはもっての他…なんて思ってたのかな。
てっきり怪しい侵入者だと勘違いしていた黒人の男の子は、なんと同室の宿泊客だった。...
ストーンヘンジを求めて…1
高校生の頃、デュランデュランのジョン・テイラーの大ファンだった(懐かしいねぇもう知らない人もいるかな)。
そのジョンのプロフィールに、好きな映画は「テス」と書いてあった(Tess 1979年 仏 監督:ロマン・ポランスキー 出演:ナスター...
カナダにて・やっちゃいました4
だんだんと、ここでの暮らしにも慣れてきた。
大人数の収容者の中にいくつかの“仲良しグループ”があり、私を含む数人は一匹狼だったが、日が経つにつれ、ある中南米系の人たちのグループと言葉を交わすようになった。
スペイン語を聞くことが多かった...
カナダにて・やっちゃいました3
朝、「ウェイク・ア~~~~ップ」の声で目が覚めた。
開いたままのドアから見える廊下では、ここで寝起きしているだろう人たちを起こすために、大声を上げながら歩き回る人の姿があった。
ここは、カナダへの入国を許可されない人たちを一時的に収容す...
カナダにて・やっちゃいました2
とんでもないことになってしまった。
怖くて、恐ろしくて、もうどうしていいのかわからず、何も喋れなくなった。
店のオーナーにも今回のシカゴ行きは伝えていなかった。
一緒に行ったウエイトレス仲間には、私が観光ビザだということを知らせていな...
カナダにて・やっちゃいました1
ジャパニーズレストランでの仕事は、午前中のランチの準備から始まり、途中2時間ほど休憩を挟んでディナー、閉店まで結構な長時間労働だった。
働くことはそれほど嫌いではないし、数ヶ月前の京都での仕事を思えばそれほどキツイものではなかった。
ビ...
カナダへ・・・3
だいたい、引越しの前日に断るなんて、非常識もいいところだ。
カナダへやって来て早々、こんな仕打ちを受けるなんて思いもしなかった。
所持金が底をつきかけていたため、明後日からの仕事場の近所に引っ越さなければ・・・。
もはや薄っぺらい日加...
カナダへ・・・2
世の中には色んな人がいるもんだ。
当然、犯罪者とか、訳あって追われている人だって、このアメリカにはたくさんいるだろう。
いや、アメリカだけではなく、日本にも当然いる。
でも長い間日本で生活してきてそんな人に出くわしたことなんてないのに...
カナダへ・・・1
アムトラックで、シカゴからカナダのトロントへ向かう。
斜向かいの席に座った中年男性が、やたらと話しかけてくる。
アメリカで生まれ、ワケありで現在は南米に住んでいるが、カナダに住む娘が病気なので会いに行くんだそうだ。
世界中 色んなとこ...
スイスでの出来事 その3
チューリッヒで列車を降り、ジュネーヴ行きの列車に乗り換える。
長旅の疲れが出たのか、車窓からの景色を楽しむことなくグースカ 深い眠りについた私。
この列車でのことは以前 このブログでも書いたことがある。
スイスのジュネーヴが終点の列車...
スイスでの出来事 その2
兵士たちは必死に私のバッグの中を調べたが、彼らの意に反して、結局は何も出てこなかった(当たり前じゃ!!)。
彼らは諦めて、私に謝罪することなくその場を離れようとした。
と、その時、通路を挟んで反対側の席にひとりで座っていた30代ぐらいの...
スイスでの出来事 その1
日本人が一度は行ってみたい国の中で常に上位にランクインされるスイス。
平和で、自然がキレイで、住みやすい…そんなイメージがあるのかな。
だけれども、私にとってはもう2度と行きたくない国である。
8年前、ひとりでヨーロッパを放浪して...